2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧
父が今の介護病棟に転院になって半年が過ぎました。 私も院内の様子がだいぶわかってきたので、父との面会も病棟の外へ車いすで連れ出しています。 「手で記憶する」に書いたように、自宅にいるころは一日に何度も散歩に出かけていましたし、グループホーム…
先日の釈迦頭を紹介していた番組で、もうひとつ懐かしいものがありました。 それがさつまいもの葉です。 台湾の市場に売られていたさつまいもの葉を見て、「え!?さつまいもの葉は食べられるのですか?」と驚いている様子に、世代の違いを感じたのでした。 と…
世の中の感じ方は反動から反動へと変化して、最終的に中庸へと落ち着いていくのかもしれないと思うようになったことをこちらの記事に書きました。 最近、妊婦健診に通う方々に、「お産や産後に何かこうして欲しいとかご希望はありますか?」と尋ねても、「い…
昨日の点滴バッグの進化の回想から、もう少し輸液について検索していたら輸液製剤協議会というサイトに「輸液の歴史」が書かれていました。 輸液の起源は17世紀になって、Willium Harveyが「血液の循環の原理」(1628年)を発見したことが端緒とされ、イギ…
「樹」脂といっても今日は植物の話ではなく、医療の話です。 通勤中の電車のテレビ広告で、樹脂を扱っている会社のものがありました。 身の回りにある様々な物に樹脂、特に合成樹脂が使われるようになって、本当に便利になったなと思います。 身近なところで…
10年ぐらい前に初めて競泳大会を観戦し始めた頃は、2月の日本選手権短水路(25m)と4月の長水路での日本選手権が主な大会でした。 何年か前から、この5月にJapan Openが開催されるようになりました。 冬の凍てつく道、そして次は満開の桜並木の中を観戦に…
先日父の面会に行った時、濃い霧が出ていました。 20m先の風景が全く見えないほどの霧で、前を走っている車のテールランプがすっと霧の中に消えて行くのは幻想的でもありました。 子どもの頃に過ごしたその山間部では、時々こういう濃い霧が出ました。 周囲…
1週間ぐらい前に放送されたNHKの「めざせ!2020年のオリンピアン/パラリンピアン」はアテネオリンピック800m自由形で金メダルを獲得した柴田亜衣氏でした。 ちょうど2000年代に入って競泳を観るようになった頃に、柴田亜衣氏も日本選手権で上位に入り始めて…
産科病棟や産科診療所というのは、医療機関の中でも電話相談が最も多い部署ではないかと思います。いえ、はっきりとした統計があるわけではありませんが。 妊娠中の症状の問い合わせ、お産が始まったかもしれないという連絡、そして産後のお母さんや赤ちゃん…
今日のタイトルの読み方がわかって、それを思い起こせる人はなかなかの東南アジア通かもしれません。 先日、「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」(フジテレビ)の録画をみていたらこの果物を紹介していました。 そこで初めて、私もあの果物の名…
先日来、「善きサマリア人」とは何か考えながら検索しているうちに、「救急医療の現状と課題」という投稿文を見つけました。 「日本の救急医療の歴史」(p.104)では、1970年代からの救急医療の変遷が書かれています。 2000年代に「たらい回し」という言葉で医…
タカ派の麻酔科医さんのコメントへのこちらの返事で、1980年代に私が勤務した総合病院では「夜間救急入り口」はあっても「救急外来という部署はなかった」と書きました。 その意味のひとつは、実際に建物の構造上「救急外来」という独立したスペースが院内に…
そういえば雑草とは何か、ノビルやイネ科の雑草の記事を書いていて気になり始めました。 Wikipediaの雑草を読んで、この年までそういう本質的なことにも気づかずに当たり前のようにこの言葉を使っていたことに、なんだかヒヤリとしたのでした。 そうか。人間…
2008年と2014年の助産師業務要覧では、今まで考えたこともないことが助産師の応召義務の解釈として書かれていました。 それは私のように病院・診療所に勤務する助産師の、時間外の勤務や呼び出しです。 2008年の助産師業務要覧には以下のように書かれていま…
こちらの記事」で二十数年前の助産学の教科書、そして2008年と2014年の助産師業務要覧に書かれている助産師の応召義務について紹介しました。 特に最も新しい2014年の業務要覧には、以下の文章がつけ加えられています。 開業助産師の場合には、地域や在宅か…
医師の応召義務についての議論は2000年代によく目にしましたが、その解釈についてどうとらえたらよいのかは部外者、というより当事者ではないので理解は不十分なままです。 ただ、Wikipediaの応召義務の説明を読むと、時代の変化がわかり興味深いと思いまし…
病院や診療所内での急変や救急対応はそれなりに日常的なことなのですが、勤務場所を離れた時に急病人の対応をした記憶は、案外少ないものです。 記憶にある限りでは2回、いや3回かもしれないというぐらいもう記憶はあやふやです。 おひとりはプールで泳いだ…
ニュースを直接見たわけではないのですが、先日、国際線の飛行機の中で出産があったことを知りました。 周産期関係者のみならず他の診療科医師を初はじめ医療従事者の大半は、こうしたニュースを聞くとまずは自分がその場に居合わせた状況を想像して、じんわ…
もし土手や道ばたを描くとしたら、緑色の草をシュシュっと書くだけだったと思います、以前であれば。 わずか20mほどの土手なのですが、その表面の変化を10年ほど見続けていくうちに、とてもそんなに簡単には描けないほど多種多様な植物があることに気づきま…
春爛漫の風景から新緑へ1週間の変化は大きいものでしたが、先日10日ぶりに父の面会に行ったら、すっかり初夏を思わせる風景に変わっていました。 「初旬中旬」の10日ほどの期間を表現する「旬」という単位も、もしかしたら昔の人の観察の積み重ねで、10日間…
こちらの記事で書きましたが、先日ニュースの中で映し出されていた地中海沿岸に漂着した難民の救助の様子で、スタッフが感染予防のための防護服を装着していました。 全身を被う防護服、ゴーグルそしてN95マスク、中には防毒マスクのようなマスクを装着して…
仕事柄、相手を観察することを意識しています。 観察が身についてしまったのか、仕事を離れても目の前にいる人をついつい観察しています。 体温・血圧といったデーターで示されるバイタルサインや、顔色、痛み、食欲など客観的には表現しにくい身体変化、あ…
本当は、久しぶりに「新生児のあれこれ」シリーズの手の動きの続きで、この「小指をたてる」を書くつもりでいました。 生まれて半日から1日ぐらいで、新生児の小指がピンと延び始める愛らしいしぐさが見られるようになります。 授乳の時のように全身で何か…
難民についてはいつかブログの中で書いてみたいとずっと思っていはいましたが、書いてみようと背中を押されたのがJBPressの「欧州移民危機の冷たい現実 地中海で相次ぐ難民船転覆、EUの対応に期待できない理由」(2015年4月22日)という英フィナンシャル・タ…
このところ両親のことや自分の老化、あるいはさまざまな回想が多い中高年のブログに様変わりしているので、「出産」とか「授乳」で検索して訪れてくださる方には変なブログだと思われることでしょう。 また、いきなり難民の話題になったりするのですが、もし…
ここ数日、私の服装は一気に夏物になりました。 今年の4月は真冬のような寒さから一転、夏日になるなどかなり気温の変化が激しい一ヶ月でした。 季節の変化を感じるのに、この気温だけでなく光の変化とか雲の変化もありますね。先週は入道雲が出ていました。…
「難民になった蛇」の記事で、その蛇はカンボジアからやってきたことを書きました。 「カンボジア」というと、私はその国との不思議な巡り合わせのような記憶がいくつかあって、いつかきちんとその記憶を整理しなければいけないという思いにかられるのです。…