2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

発達する 19 <老い支度>

「短期・中期・長期目標が大事」ということを意識してきたので、私は20代の頃から「どう死ぬか」が最大の目標のようなところがあります。 何の話だったか、明治生まれの高齢の女性が身辺整理をした翌日に亡くなったといった潔い話に、20代の頃から惹かれてい…

赤ちゃんに優しいとは 14 <「ま〜るい」がなんとなくよさそうと広がる>

「ママのお腹・生まれたての赤ちゃんの骨格はま〜るいC字カーブ」というナレーションが聞こえてきたような気がしました。 最近ちょっと疲れていたので、幻聴だったのかなと思って検索したら、本当にムーニーの宣伝でそう言っているようです。 大丈夫でしょう…

10年ひとむかし 30 <雪に対するリスクマネージメント>

小学生の頃に過ごした地域は、冬にはなんども雪が降りました。 小学生の腰のあたりまで積もって、雪の中をころげまわるようにして遊んだ記憶があります。 翌日ぐらいからは気温がぐっと下がって、積雪の表面が凍るとその上を歩くのも楽しみでした。 そして時…

ロウバイ

今年はなかなか梅が咲かないので、そのぶん、ロウバイに目がいきました。 1月の寒い頃にチラホラと黄色い花が目につき、その香りもまた春の到来を心待ちにさせるものです。 ロウバイの見頃になると、近くにもいくつか有名な場所があるのですが、ロウバイだけ…

観察する 44 <鳥インフルエンザのリスクマネージメント>

梅を見たあと、水族園にももちろん立寄りました。 行くたびに、新たな発見があります。 同じ対象を見ているはずなのに、何度も観ているうちに今まで目に入っていなかったことがわかるようになるおもしろさとでもいうのでしょうか。 そして、今まではその存在…

観察する 43 <梅の開花宣言>

例年なら12月にはぼちぼちと咲き始めている梅の木が、近所にはいくつかあるはずなのに、今年は本当に咲きません。 他の場所ではどうなのかと、葛西臨海公園まで足を伸ばしてみました。 途中の電車の車窓からも、梅の花は見かけませんでした。 広い園内を散…

散歩をする 53 <二ヶ領用水>

二ヶ領用水の名前は、玉川上水に関心を持った30年ほど前に目にした記憶があるのですが、そのままになっていました。 丸子川を歩いたことで、久しぶりに六郷用水とともにその名前を思い出し、さっそく地図を広げたのでした。 武蔵小杉から歩き始めて、府中街…

水のあれこれ 75 <洪水によって袂を分かつ>

一時期、多摩川まで徒歩10分ぐらいの所に住んでいたり、多摩川を頻繁に渡って神奈川方面を行き来していたことがありました。 ですから、私にとって多摩川というのは都県境だけでなく、多摩川を越えると我が家に戻って来たような安堵感があるのです。 日常的…

仕事とは何か 2 <路頭に迷う>

アイリッシュハープのコンサートでは、演奏家の方々のプロフィールを見ると、こういう場合には「錚々(そうそう)たる」とつけるのだろうと思われるような音楽大学を卒業された方々ばかりで、ちょっと驚きました。 アイリッシュ・フルートの豊田耕三氏のプロ…

仕事とは何か 1 <葛藤こそ仕事>

ちょうど1ヶ月前の年末は、アイルランド音楽三昧の1週間を過ごしていました。 アイルランド大使館後援のアイリッシュハープ演奏会に行ったことが私の心に火をつけ、無性に生演奏を聴きに行きたくなったのでした。 時々友人と行くアイリッシュパブではバンド…

事実とは何か 48 <何を聞き取っているのか>

先週、一人で外食をする機会が続いたのですが、何を食べようかとわくわくしながらお店に入りました。 目の前に運ばれて来た美味しそうな食事に、意識が集中し始めたその時でした。 「○○さんが、倒れてね。△△という病気だったらしいのよ」 「寝たきりになって…

境界線のあれこれ 80 <聴覚と聴力>

記憶の中では、小学校低学年の頃に「聴力検査」をしたことを覚えています。 片耳ずつ音が聞こえたらボタンを押す、あの検査です。 子どもでも、耳に集中していると耳の中というか頭の奥で耳鳴りに似たような音を感じることがありますから、「間違ってそれに…

数字のあれこれ 30 <声の大きさとか質とか>

以前書いたように会話を聞かされるのが苦手なのですが、なぜどのような状況で人の話し声がうるさく感じ、反対に気にならないのか。 いろいろな要因があるのだと思います。 <話す人の声の大きさの要因> 「声の大きさ」を何か数値化できるのかなと検索してい…

運動のあれこれ 13 <感情が先に立つ>

あちこちを散歩するようになって、野生動物に餌付けをする人がけっこういることを知りました。 たいがいは中高年以上の年代の印象です。 最近の川は本当に水がきれいになったのか、鴨やサギなど、なん種類もの鳥や、魚がたくさんいます。 川辺のベンチに座っ…

観察する 42 <梅はまだか>

梅が好きで、12月になるとつぼみがふくらんで今か今かと咲き始めそうになる木を探しては楽しんでします。 ところが、今年はまだ1月になっても咲いている木が身近なところにありません。 通勤の車窓からも、12月になるとボチボチと咲き始めている木があるはず…

ぼたん

東京ズーネットの1月8日のtweetに、「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」というメッセージとともに羽ばたいて飛んだハシビロコウの動画があり、無性にハシビロコウに会いに行きたくなりました。 ということで上野動物園…

行間を読む 71 <先人の表現に出会う>

地図を観て、ふと行きたくなった場所に行き当たりばったりで散歩をすることを繰り返しているうちに、今まで見ているようで目に入っていなかったことが見えて、ひとつの水系の全体像を歩いて知りたいという壮大な目標になりました。 そして、書籍を探したり、…

水のあれこれ 74 <人喰い川>

「人喰い川」と聞いて思い浮かべる川は、地域によってもさまざまかもしれません。 「あそこは、子どもが遊んでいて亡くなった」とか「釣り人が足を取られやすい」とか。 川面は静かなのに、一旦、引き込まれると命を落とすこともあるのが水の怖さでもありま…

イメージのあれこれ 11 <公共とは>

あちこちを散歩するようになって、途切れることなく整備されている堤防だけでなく、ありとあらゆるところに災害や事故を未然に防ぐための施設があることに気づくようになりました。 また、網の目のように張り巡らせられている水道や下水道もまた、江戸時代、…

運動のあれこれ 12 <滄浪泉園の保存運動>

「運動のあれこれ」は、自分自身の市民運動をどう捉えるかという試行錯誤や失敗から思いついたタイトルですが、よい結果をもたらした運動もまたあるのだと思います。 そういう意味で、滄浪泉園のパンフレットを紹介しようと思いました。 「なお、滄浪泉園緑…

散歩をする 52 <滄浪泉園>

お鷹の道から国分寺崖線のハケ下の湧水を巡る散歩の続きです。 <滄浪泉園(そうろうせんえん)> 前回の貫井神社からハケに沿ってしばらく歩くと、新小金井街道に出て、貫井トンネルがあります。 中央線が高架化されていなかった90年代でも、この新小金井街…

散歩をする 51 <殿ヶ谷戸庭園からハケ下を歩く>

お鷹の道からハケ下を道なりに出ると、あの湧水が野川と合流する場所にでます。 そこからまた急な上り坂を歩き国分寺駅に出ると、駅前に殿ヶ谷戸庭園があります。 鬱蒼とした緑が中央線の車窓からも見えるので、20年数年前からそこに庭園があることを知って…

散歩をする 50 <西国分寺・お鷹の道>

昨年の12月は、湧水に関する本に出会ったことで、湧水を訪ねて本当によく歩きました。 記録が追いついていないので、記憶のほうが怪しくなってきています。 日記代わりの手帳と、iPhoneに残っている写真や動画を観ながら思い起こしています。 最近、散歩の時…

10年ひとむかし 29 <野菜や果物の保存>

昨年は本当にたくさん柿を食べました。 12月に入ると柿が店頭から消えて寂しいと書きましたが、今も冷蔵庫にいくつか入っています。 いつ頃からだったでしょうか、私が行くスーパーに個別包装の柿が出回るようになったのは。 たぶん、ここ数年ではないかと思…

10年ひとむかし 28 <「言葉は10年後には違う意味になる」>

今日のタイトルは、NHKが12月上旬に放送した 「ノー・デイレクション・ホーム」の中に出て来た言葉です。 ボブ・デイランがどのようなことからその言葉を使ったのか、録画を削除してしまったので確認できないのですが、似たようなことをこのところ考えていた…