2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

存在する 21 身元保証人

2週間ほど前ですが、NHKの「おはよう日本」の「入院時に"保証人"を求められ、困っています」(2020年2月15日)という記事がありました。 医療機関で40年ほど働いてきて、医療職として「保証人がいない人は不安だなあ」という気持ちと、私自身は「保証人がい…

10年ひとむかし 57 住宅街の梅はどうなるだろう

自分の街も落ち着いた街で捨てたもんじゃないと感じる理由に、もしかしたら梅の木があるからかもしれません。 ふらりと1時間半ほどの近所の散歩でも、あちこちの庭から梅の花の香りが漂っていました。 花が少ないこの時期に、白や紅や薄桃色の花がポツポツと…

落ち着いた街 4 手入れが行き届く

あちこちの街を散歩しているのに、案外、近所というのは歩いていないものです。 スミレの観察のあと、近所をぐるりと散歩して見ました。 以前、新生児訪問や図書館へ行くのに自転車で走っていたので、かなり裏道まで知っています。 でも歩くスピードだと、「…

観察する 66 スミレの定点観測

今年は暖冬のようなので、梅は早く咲くのだろうかと12月ごろから気にしていたのですが、案外、例年通りの咲きはじめの印象です。植物の成長は何に影響されているのか不思議ですね。 2月に入ると、急に道端や土手に緑が多くなります。そして、一気にいろいろ…

水の神様を訪ねる 4 朝霞と氷川神社

武蔵浦和駅から武蔵野線に乗り、荒川を渡る時に彩湖の上流部につくられた流入堤の付近を通過しました。それより上流部にも地図で見ると公園やゴルフ場が河畔に広がっているようです。 車窓から見えるそのあたりが浸水する様子を想像して、ちょっと鳥肌がたち…

水の神様を訪ねる 3 彩湖と氷川神社

3年ほど前に岩渕水門を訪ねた頃から、荒川もあちこちと歩いて見たいと地図を眺めています。 ただ、荒川だけでなく元荒川の流れやその支流を追っていくと、あまりに複雑すぎてその全体像でさえ頭の中に描ききれないままでした。 昨年末、東久留米を実際に歩い…

行間を読む 88 安全を支え、安全を追求する

東海道新幹線の全般検査を実施するJR東海浜松工場ですが、記事では「東海道新幹線の安全・安定輸送の心臓部」と書かれています。 それくらい重要な施設ですから、新幹線に特化されたハイテクの工場が以前から稼働しているのかと思ったら、こう書かれていまし…

数字のあれこれ 61 「12821」

謎かけのようなタイトルの数字ですが、「2019年10月1日現在の、今までにつくられた新幹線の車両数」だそうです。 書店に行くとまずは地図のコーナーからながめ始めるのですが、ここでもまた見ていたはずなのに見ていないことの多さを感じています。 20代の頃…

境界線のあれこれ 96 検体を採る

待ちに待ったニュースでしたが、古賀淳也選手のtwitterで「bad news」もありました。 あの南アフリカのローランド・スクーマン選手が、ドーピング検査で一年間の資格停止処分を受けていたことです。 彼の2月7日付の発表を読むと、やはりサプリメントに混入し…

待ちに待ったニュース

だいたい週に2〜3回のペースで泳いでいるのですが、たまに諸事情で2週間ぐらいプールに行けない時があります。 それくらい泳がないと泳ぎ方を忘れちゃったかもしれないと少し不安になるのですが、案外ふわりと体が水に馴染んで、いつもよりも抵抗もなく泳げ…

シュールな光景 15 医療とはなんだろう

10年前のニュースかと思った記事ですが、同じ頃にもうひとつ「10年前の番組」の再放送かと思ったものがありました。 このところ「自然なお産運動」の終焉を感じていたので、助産所のホームページの定点観測も、助産所の話題からも少し遠ざかっていました。 …

助産師の歴史 9 時代を見誤り、気持ちを変えられずにいる

8年ほど前に書いた日本で助産婦が出産の責任を負っていた頃を久しぶりに読み返して、漠然と感じていたものが言葉になりました。 それが今日のタイトルです。 私が1980年代終わり頃に助産婦学校(当時は「助産婦」が正式名称)で使用していた教科書の、「母子…

アドバンス助産師とは 17 「100例」から「200例」へ

2015年に臨床で働く助産師には『晴天の霹靂』な認証制度として始まったアドバンス助産師ですが、初めての更新の時期になったようです。 乳腺炎の診療報酬の件には驚きましたが、その後は私の周囲ではほとんど耳にしない制度なので忘れていましたが、最近はど…

落ち着いた街 3 お地蔵さんはいるけれど「お地蔵さん」がいない街

あちこちを散歩していると、小さなお地蔵さんとか道祖神とかがどの街でも大切にされているのをみます。 そして散歩の途中でふらりと立ち寄る小さな神社にも、だいたいいつでも老若男女、年代に関係なく頭を下げて参拝している人を見かけます。 大津市内でも…

行間を読む 87 伊吹山の年表

琵琶湖に向かった1日目は関ヶ原の周辺の山でさえ雪がない風景でしたが、一夜明けると伊吹山は中腹まで白くなっていました。 もし、前日にすでに積雪があれば「あの雪のある高い山はなんという山だろう」と気にしていたかもしれません。 ぐるりと琵琶湖を一周…

助産師だけでお産を扱うということ 8 なぜ歴史の教訓が生かされないか

残念ながらまだ丹波のあたりは散歩をしたことがないので、どんな地形でどんな街なのか想像がつかないのですが、丹波と聞くと思い出すことがあります。 日本で助産婦がお産の責任を負っていた頃で紹介した話です。 再掲します。 自宅分娩以上の安全を求め昭和…

助産師だけでお産を扱うということ 7 「公立助産所」のニュース

なんだかすっかり散歩のブログの様相を呈しているのですが、ブログを始めた時の思いはますます強くなっています。 ブログを始めるよりも8年ほど前、産科崩壊と言われた時期の危機感が私にはまだ続いているのですが、そんな時代があったことさえ知らない助産…

記憶についてのあれこれ 152 米原と新幹線

初めて新幹線に乗ったのが、今からちょうど半世紀前の1970年の大阪万博へ行った時でした。 そして「米原」という駅名を意識したのも、おそらくその頃ではないかと思います。 それより数年前に東海道本線で通過したことがあるのですが、幼児でしたから米原と…

米のあれこれ 16 米原市琵琶湖干拓資料館

一周200kmある琵琶湖ですが、念願のぐるりと一周をして米原に戻ってきました。 まだ午後3時で、新幹線の時間まで3時間あります。もう一ヶ所ぐらい途中下車をしてもよかったのですが、もし時間があったら絶対に行こうと思っていたのが、地図で見つけた琵琶湖…

落ち着いた街 2 琵琶湖と近江国

ただひたすら湖と川をみる2日目は、琵琶湖疏水を見ることができたらあとはほぼ行き当たりばったりの散歩です。 米原を18時台に出る新幹線に間に合えば良いので、気分次第で途中下車をしようと思っていました。 米原から山科、そして山科から近江今津までは1…

食べるということ 49 淡水魚を食べる

いつもだと乗り継ぎ時間の短さや貪欲に歩きまわる時間であわただしいのですが、今回の散歩は比較的移動時間に余裕がありました。 1日目も、夕方にはのんびり大津を歩く時間がありました。 で、「腹が減った」になり、五郎さんのテーマソングが頭の中でぐるぐ…

水のあれこれ 127 琵琶湖の集水域

今年は暖冬で、雪が少ないニュースを時々耳にします。除雪や大雪の被害も大変ですが、雪がないとそれはそれで大きな損害もあるので大変そうです。 琵琶湖へ向かう途中、さすがに関ヶ原には雪があるだろうと思っていたら、まったく積雪がなかったことに驚きま…

散歩をする 206 大津

滋賀県の県庁所在地は大津だと子どもの頃から記憶しているのですが、いつも新幹線で素通りしていた場所です。 今回の散歩で初めてその地に降り立つ、というのは大げさですが、ちょっとそんな気分になりました。 一泊するのは大津に決めて、大津駅周辺の地図…

水のあれこれ 127 琵琶湖疏水

ただひたすら湖と川を見る散歩の記録の続きです。 大津市で一泊し、翌朝7時過ぎにはホテルを出て、琵琶湖疏水を見に行きました。 歩いて10数分ぐらいで、琵琶湖のほとりにある三保ヶ崎の取水口につきました。そこから疎水に沿って数百メートルほど歩くと、京…

落ち着いた街 1   吉祥寺と井の頭公園

1990年代初めの頃、玉川上水まで歩いて5分というところに住みました。吉祥寺から中央線で通勤していたので、吉祥寺も井の頭公園も身近になりました。 先日の会場は、90年代からよく通っていた吉祥寺中央図書館の近くにありました。 当時あった近鉄デパートの…

数字のあれこれ 60 「体感視聴率40%」

「孤独のグルメ」が始まったのは2012年1月5日からだそうですが、そのころは何をしていたのだろうと思い返すと、ちょうどブログを始めようかどうしようかと真剣に悩んでいた時期でした。 テレビを観るようになったのはこちらの記事に書いたように、震災の後か…

食べるということ 48 「アイリッシュ・スプーン」

めっきり家では音楽を聴かなくなったのですが、時々思いたったように生の音楽を聴きに行きます。 ちょうど2年前はアイルランド音楽三昧でしたが、その後は、なかなか仕事とアイルランド系のコンサートとの日程が合わなくて涙を飲む日々。というのは大げさで…

運動のあれこれ 35 「琵琶湖・淀川 里の川をめぐる〜ちょっと大人の散策ブック〜」

水のめぐみ館アクア琵琶の「瀬田川洗堰」の資料とともにもう一冊、何気なく手にとって持ち帰ったのが、タイトルのブックレットです。 「琵琶湖・淀川水質保全機構」「日本水環境学会関西支部川部会」「近畿建設協会」が平成28年(2016)に発行したもので、無…

水のあれこれ 126 「瀬田川改修の歴史」

瀬田川洗堰を渡って「水のめぐみ館アクア琵琶」に入ると、20mほど上流に、明治時代に建設されたれんが造りの南郷洗堰の遺構がありました。 「瀬田川洗堰」(国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所発行)という資料に、瀬田川の治水の歴史がまとめられて…