2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

事実とは何か 79 「二度と同じことが起きないように」するための報道とは

えひめ丸事故のニュースを検索すると、「米原潜元艦長、えひめ丸事故謝罪」という共同通信の配信した以下のニュースがあります。 米原潜元艦長、えひめ丸事故謝罪 書簡で責任言及、「今更」と遺族 【ホノルル共同】米ハワイ沖で2001年、愛媛県立宇和島水産高…

記録のあれこれ 93 「米原潜ワドル元艦長の公開書簡」

2月9日、うわじま水産高校の実習船の事故が起きた日から20年になることを、ニュースが伝えていました。 その中で「衝突の責任は私だけにある」という、元艦長の言葉が紹介されていました。 「責任は私だけにある」というのはなんだか日本的な感覚で、リスク…

散歩をする 276 清水谷公園

2015年ごろから散歩するようになりました。 最初は本当に近所を歩くだけだったのが、次第に川沿いや湧水を訪ね歩くうちに、最近では都内の地図を眺めるとほぼ水のそばは歩き尽くした感じです。 「歩き尽くした」は言い過ぎかもしれません。8割ぐらいは、上流…

記憶についてのあれこれ 166 天然のスケートリンクとスケート靴

私が5年生まで通った小学校はプールがない代わりに、天然のスケートリンクが近くにあって、冬は毎日のようにスケートをしていました。 小学校の歴史からそんなことを思い出していたら、撮り溜めしていた「小さな旅」の日光の天然のスケートリンクの回を観ま…

記録のあれこれ 92 小学校の記録

村山貯水池からの水路をたどった時に回田小学校のそばを通過したことを書きました。 この時に「めぐりた」と読むことを知っていたのは、あの小平の小さな氷川神社のある場所で知ったからでした。 Wikipedia の回田町の「地名の歴史」をもう一度読み直すと、…

存在する 24 緊急時の「身元保証人」や「家族の同意」が変化

少し前、母の体調が悪化し、お世話になっている介護施設から病院に入院になりました。 面会禁止の状況ですから、身内は受付で入院手続きをしただけで帰宅し、その後は「何かあれば電話で知らせます」という病院からの連絡待ちでした。 「何かあれば」。 もう…

事実とは何か 78 感染症で家を失う

先日、久しぶりに新宿駅の西口に行きました。 2度目の緊急事態宣言が出る前までは月に何度か通っている場所ですが、1ヶ月ぶりぐらいでしょうか、風景が変わっていました。 地下道へ入る階段の壁に沿って段ボールハウスが数カ所できていて、路上で暮らす方の…

つじつまのあれこれ 31 政治家にヒヤリハットの機会はあるか

ふだんは誰がどんな失言をしたかとかどんな失敗をおかしたのかも関心ないがないので、すぐにその政治家の名前は忘れてしまいます。 また、失敗を認め、それを生かそうとしているのであれば、時間はかかっても信頼を取り戻すことは可能だと思います。 どんな…

シュールな光景 19 テレビの中のあちらの世界

早朝や午後にテレビをつけていると、うわぁと叫びたくなるようなテレビショッピングの番組やCMが多くてびっくりですね。 「これを使うとこんなに元気に美しくなります(若返ります)」という宣伝です。 お肌と筋肉の曲がり角への不安をことさら強調し、自分…

水の神様を訪ねる 30 ポリオ研究所と氷川神社

二つある貯水池のうち山口貯水池から始まるのが柳瀬川で、1月にその上流を歩きました。 もうひとつの村山貯水池からも堤体から水路があるのですが、どんなに地図を拡大してみてもその名称がわかりませんでした。 柳瀬川はもともと流れていたから名前がそのま…

実験のようなもの 9 治験

2月17日から新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まったニュースがありました。 その直前に、震度6強の地震や台風並みの低気圧通過があり、ワクチンを国の隅々まで途切れることなく低温に保ちながら届けるというのは本当に大変なことだと、改めて思いま…

下水道についてのあれこれ 10 「近現代の下水道を築いてきた人たち」

中島鋭治氏について検索していたら、「近現代の下水道を築いてきた人たち」(日本下水文化研究会下水文化出前学校)を見つけました。 あの屎尿処理の歴史で、「世の中、本当に地道に調べ考える人たちで支えられている」と印象に残った研究会のサイトです。 …

行間を読む 103 中島鋭治氏の業績

村山貯水池と山口貯水池について検索していたら、中島鋭治氏の名前を見つけました。 明治以降、人口増加および水道改善目的で東京市は1898年(明治31年)12月1日に淀橋浄水場を竣工させ、1911年(明治44年)3月まで施設能力を増強させたが、それでも市民の増…

散歩をする 275 高輪ゲートウェイから三田用水跡を歩く

ときどきむしょうに新幹線を見たくなる発作が起きています。 1年前だったら、見に行くどころかすぐに乗りに行くことだってできていたのでしょうが、できないとなると余計に気持ちが向いてしまうものですね。 通勤の際に1〜2本見ることができるのですが、そう…

事実とは何か 77 「コンタミを証明するのにもコストがかかるのです」

カレンダーに競泳大会の日程を記入し忘れているので、2月6日から7日に行われたジャパンオープンのこともすっかり忘れていました。 昨年、2年4ヶ月ぶりの復帰レースで50m背泳ぎ25秒04という記録を出した古賀淳也選手が、24秒95で優勝されていました。 ご本人…

記録のあれこれ 91 14ヶ月

だんだんと日差しが明るくなって日の入り時間も伸びるこの時期は、「もう少しで春だから頑張ろう」と元気が出るはずなのに、なんだかどんよりとしているのは、やはり緊急事態宣言が出されるほどの非常時だから仕方がないですね。 先日の106歳まで泳ぎ続けた…

水のあれこれ 162 玉川上水と残堀川のマジックのような場所

狭山丘陵の山すそを歩いて満足し、最後の目的地に立ち寄ります。 なんと、ちょうど玉川上水駅行きのバスがありました。30分ほどで玉川上水駅に到着し、そこから西武拝島線に乗り換えて武蔵砂川駅についた時には16時半になっていました。 2月になると日の入り…

散歩をする  274 狭山丘陵の山すそを歩く

阿豆佐味天神社から民家園を訪ねたあとは、野山北公園自転車道に続くトンネルを目指しました。 青梅街道が狭山丘陵の山すそに沿って通っているのですが、それよりももっと山側の道をあえて選んで歩きます。 それほど高くない狭山丘陵の近くには、どんな町が…

水の神様を訪ねる 29 阿豆佐味天神社

残堀川のそばを歩いた時に阿豆佐味通りが阿豆佐味天神社の参道だとわかり、どんな神社なのだろうと検索してみました。 Wikipediaに歴史が書かれていました。 その中の「阿豆佐味という社名」の由来について、諸説ありとしながらも以下のように書かれているこ…

散歩をする 273 立川から殿ヶ谷へ

羽村からの導水管に沿った道を歩いて満足したのですが、やはり横田トンネルを見てみたくなり、また出かけました。 どこから歩こうかと地図を眺めていると、残堀川沿いから導水管のある方向へ向かっていた時に通った阿豆佐味通りが気になりました。 阿豆佐味…

散歩をする 272 野山北公園自転車道を歩く

残堀川沿いに30分ほど歩くと、目指す阿豆佐味通りがありました。この通りをしばらくまっすぐ歩いていると、南側へと蛇行した道があります。 畑や果樹園と住宅の中のその曲がりくねった道を歩くと、再び直線道路に出て、右手に不思議な住宅地がありました。 …

水のあれこれ 161 残堀川

狭山池公園から残堀川が始まり、ゆったりと歩ける遊歩道が整備されていました。 途中、車道と交差するところでは、反対側へと渡るための横断歩道が少し離れていることが多く、そのまま突っ切って渡ろうとすると、そばに交番があって中の警察の方と目が合って…

散歩をする 271 箱根ヶ崎と狭山池公園

少し間があきましたが、羽村からの導水管を訪ねて歩いた続きです。 東福生から八高線に乗り、次の箱根ヶ崎駅で降りました。 箱根ヶ崎駅のある瑞穂町は、以前から散歩の計画ノートに書き込まれていた場所です。 駅の北東にある狭山池公園の水色の部分、そして…

記録のあれこれ  90 自分の失敗を認め、掘り下げる

社会にはまだリスクマネージメントは浸透していないのかなと下書きを書いていたら、「太田光さん『マスク会食』酷評を反省...『ぺこぱ』的発想必要かも [コロナ#伝えたい]」(読売新聞、2021年2月2日)という記事がありました。 タイトルの「『マスク会食』…

食べるということ 65 散歩の記憶を味わう

1年ほど前に、20センチ大の藤のカゴを買いました。 何に使っているかというと、散歩をした時のお土産入れです。 以前は旅行のお土産というと、立派な箱に入ったものが定番だったような記憶があるのですが、最近は銘菓も1個から買えるお店があって楽しいです…

発達する 34 温故知新

「古臭く感じる」には、年齢や世代間の感覚の違いでもなさそうですね。 先日の国会中継を観ていたら、相変わらず誰もが経験したことのない未曾有の感染症なのに、国会では罵声や非難の声が飛んでいる状態に、半年前と同じ「ああ、なんだか古臭いなあ」と感じ…

行間を読む 102 一世紀というのは近すぎて混沌としている

「会食」と聞くとなんだかとても古臭い昔の政治の話に感じると書いたのですが、世代間の違いという話でもないし、と行きつ戻りつ考えていました。 また、その発言をした政治家をほとんど知らなかったのですが、医師のモラル低下と発言した方だったこととつな…

散歩をする 270 羽村取水堰からの導水路を歩く

最高気温が13度という暖かな日に、JR青梅線に乗って羽村に向かいました。 玉川上水の取水堰のある羽村の街は大好きで、いつも心が弾みます。ただ、この日は電車に乗っていると居眠りしそうなほどの暖かさで、駅についたときには気だるくなって歩く気力が半減…