行間を読む 149 「防府地形の変遷」より

山口県では干拓地を「開作」と呼ぶことを知り、ちょっと見てみたいくらいの気持ちで出かけたのですが、防府市内の水田の歴史をたどるだけでも簡単ではないですね。 防府市立防府図書館の、「防府史料 第六十九集 御園生翁甫著 『防府地形の変遷』」が公開さ…

米のあれこれ 36 防府の開作と塩田

今回の散歩で一日目に防府を訪ねで宿泊する計画にしましたが、当初は防府が目的ではありませんでした。 山口県の「開作」「新開」といった地名を地図で追っている時に、最初に目にしたのが現在の新山口駅の南側、椹野川(ふしのがわ)河口の干拓地がまず目に…

水の神様を訪ねる 60 佐波川と防府天満宮と佐波神社

予定していなかった円筒分水工と分水路を見ることができ、そして三角形のスッとした天神山を背景に流れる佐波川の堤防沿いの美しい風景にまた歩く元気が出てきました。 せっかくここまできたのだから、計画の段階では「体力と気力が残っていたら行こう」と思…

水のあれこれ 245 佐波川の円筒分水工、そして防府総合用水

佐波川の堤防のそばの水路は、東西へと3本の水路になっていましたが、一旦、暗渠になり、しばらく上流へと歩くと4本の水路が見えました。川側の1本は他の3本よりも少し高い位置を流れています。 なんとも複雑な分水路です。水路のそばには、古い農家のどっし…

水のあれこれ 244 防府市内の水路沿いに歩く

1日目の出だしから大幅に計画変更になり、13時23分、予定よりも2時間ほど早く防府駅に到着しました。 日差しが強く、まるで初夏のようです。 さっそくお昼ご飯を食べようと駅周辺を歩きましたが開いているお店がなく、疲れ切って近くの公園のベンチに座りま…

散歩をする 397 まずは防府へ

4月下旬、5時前に家を出るときにはうっすらと明るくなり始めていました。 小雨で気温も10度でしたが寒くはなく、薄手のカーデガンを羽織るだけで十分でした。 5時22分に品川駅に到着したときにはまだ新幹線口が閉まっていて、5時半に開くことを初めて知りま…

散歩をする 396  ただひたすら川と海と開作を見に〜山口から小倉へ〜

昨年6月に佐賀県の干拓地を訪ねました。 岡山以西は山陽新幹線の初めて乗る区間だったので、風景を楽しみにしていました。その時のメモにこんなことを書き残しました。 防府の上流、山と川、水田、中国画 厚東、谷戸、赤瓦、美しい 小月、川 広島から山口の…

鵺(ぬえ)のような 11  「実証実験」という感覚の広がり

最近、ニュースでしばしば耳にする実証実験という言葉に引っかかっているのですが、いつ頃からどのような感じで広がったのでしょうか。 ちなみに「PRTImES(プレス・ニュースリリース配信サービス)」というサイトで検索すると、5月だけでも40件以上の「実証…

実験のようなもの 10 電動キックボードの「実証実験」の結果とは

先日、交差点で信号待ちをしていたら、音もなく電動キックボードに乗った女性が二人、目の前を過ぎていきました。 実際に見るとけっこうなスピードが出ますね。 スカートをひらりとなびかせながらというカジュアルさで、あの細い板に両脚のバランスだけで立…

行間を読む 148  戸塚安行について

戸塚安行から草加まで歩いた記録を書き始めた時に、最初、「戸塚安行」が一発で変換できませんでした。 「安行」って歴史を感じさせる地名なのになぜだろうと、その地名に関心が出ていつも通りWikipediaを探してみましたが、戸塚安行駅のわずかの説明しかあ…

水の神様を訪ねる 59 戸塚安行から草加までの3つの氷川神社

埼玉スタジアム線戸塚安行駅から東武スカイツリーライン草加駅まで歩いたのですが、最初は2箇所の氷川神社を訪ねる計画だったのが、期せずして3箇所を訪ねることができました。 *安行氷川神社と九重神社* 一つ目は、尾根筋の高台にあった安行氷川神社です…

散歩をする 395  戸塚安行から草加まで歩く

鴨川の千貫樋(せんがんぴ)の歴史をたどると、やはりまた伊奈忠次と伊奈忠治の荒川下流の治水や新田開発につながりました。 昨年秋に訪ねた新井宿が見沼代用水西縁のそばであることを知り、見沼代用水が綾瀬川を越えたあと、西縁と東縁に分かれる場所を歩き…

行間を読む 147  「急行50周年」と井の頭線の歴史

先日、井の頭線の車両に「急行50周年」というパネルが取り付けられているのに気づきました。なんと昨年12月、急行ができて半世紀経っていたようです。 半世紀の歴史なんてすごいなと思うとともに、子どもの頃に乗っていた井の頭線は各停しかなかったのかとち…

水のあれこれ 243  鴨川の千貫樋(せんがんぴ)

堤防の斜面の途中をトラックがバックして工事現場へ土砂を運ぶスリリングな風景の場所は、地図では千貫樋水郷公園へとつながる水路がもうじきあるはずです。 見落とさないようにGPSを見ながら歩いていると、住宅の間に小さな水路に沿った遊歩道がありました…

水の神様を訪ねる 58  在家の大久保神社

堤防の上は見晴らしがよく、少し離れたさいたま市民医療センターが要塞のように建っているのも見えました。その少し下流に在家橋があり、そこからの右岸側は堤防ぎりぎりのところまで水田地帯が広がっていました。 在家橋を右に曲がると住宅地の中に鎮守の森…

散歩をする 394 鴨川(埼玉県)沿いの堤防を歩く

4月上旬、12時台の湘南新宿ラインで大宮へ向かいました。休みの散歩は、ロングシートの向かい合った人と目が合わないようにするストレスから解放されて車窓の風景に集中できるので、奮発してグリーン車です。 沿線は満開の桜、土手にはレンギョウやハナニラ…

散歩をする 393 鴨川から千貫樋へ

散歩の記録が2か月遅れだったのが、昨年末あたりから3ヶ月遅れになっていました。書いていると次々と知らないことや気づいていなかったことが出て、それがまた一つの記事になるので、どこかへ行ったという話が2~3週間続くようになったことが理由です。 ただ…

水のあれこれ 242 水判土

いきなりなんの題名か、どう読むのかわからないタイトルですが、地名です。 4月上旬に行った散歩で、まずここを目指しました。地図を眺めて散歩のコースを決めるのですが、「水」という地名があるこの場所はどんなところなのか、その時もまだ読み方がわから…

記録のあれこれ 120 明治用水頭首工漏水のニュース

水鏡になった水田に小さな苗が植えられたり、これから植えられる苗が田んぼのそばに準備されている風景を見に、とある地域を訪ねました。 水田は健在と満ち足りた思いで帰路についた新幹線の中で、明治用水頭首工での漏水のニュースを知りました。 昨年2月と…

水のあれこれ 241  金目川

上平塚と山下のあたりで数本の川が合流して花水木川になりますが、そこから上流の本流が金目川です。 本流ではなく河内川を歩いてみようと計画したのは、山側の住宅地と東側の水田地帯の境になっているように地図では見えたからです。 そして「公所(ぐぞ)…

散歩をする 392  花水木川から河内川、そしてあの場所へ

高麗山の案内図に、このあたりは昔、松が広がっていたけれど昭和60年頃に無くなったことが書かれていました。 あの目黒の自然教育園で知った「遷移」でしょうか、それとも他に理由があるのでしょうか。 そんなことを考えながらお花見の人で賑わう堤防を歩い…

散歩をする 391 大磯駅から高麗山県民の森へ

3月下旬、お昼頃に家を出発し、小田急線藤沢駅でJR東海道線に乗り換えて大磯駅に到着しました。 駅前からすぐに急な下り坂で、その向こうに春の陽射しに輝いた相模湾が見えました。 気温は19度ですが、急に寒くなったり真夏のような暑さになったりと変動が激…

散歩をする 390 あの山はなんというのかという場所を目指す

ここ数年、東海道新幹線に乗る機会が増えて、一瞬たりとも風景を見逃すまいと車窓に顔をくっつけています。 最初の頃は海を見たくてA席にすることが多かったのですが、その時にこんな風景があるのかと驚いた場所があります。 相模川を越えてしばらくすると、…

記憶についてのあれこれ 172  飛田給

京王線飛田給駅は、府中崖線沿いの散歩などで通過することが増えました。 初めて「飛田給駅」を記憶したのが、1970年代終わりごろだと思います。 当時、世田谷に住んでいて、京王線国領駅に行く機会がありました。一旦、渋谷駅に出て国鉄で新宿駅に行き、そ…

散歩をする 389  飛田給から白糸台まで、押立を回って歩く

3月下旬、夕方に少し時間があったので、いつか歩いてみようと思っていた場所を訪ねることにしました。 府中市押立(おしたて)町で、多摩川左岸の中央自動車道の南側、府中市と調布市との境目にある場所です。 そこから東は調布市飛田給や調布市上石原で、ち…

こんな地図があるといいな 9 地名が読めて、歴史もわかる地図

最近iPhoneやMacの地図が重層的になり、川の名前をクリックすると名前が大きく表示されて住所や座標(北緯、南緯)も表示されるようになりました。 川の名前は指でビヨ〜んとしても地図上では拡大されない設定のようで、小さくて読めないのでほんとこれは助…

事実とは何か 89 地図は歴史を表す

このところ、1970年台から80年代に記憶した東欧の国々の名前ではない国名を耳にする機会が増えました。 ジョージア国もその一つで、どこだろうとMacの地図で検索したら、なんとアメリカ合衆国のジョージアを指すのです。「ジョージア国」で再検索すると「検…

運動のあれこれ 44 日本水難救済会

観光船事故のニュースで、「日本水難救済会」という組織があることを初めて知りました。 てっきり、ライフガードの皆さんを束ねる組織だと思ってそのホームページを読んでみたら、全く違った歴史を知りました。 海の犠牲者ゼロを目指して わが国は小さな島国…

水のあれこれ 240 城と水

30年ほど前に玉川上水を知ってから、地図を眺めているとまず水色の線に目がいきます。 少し複雑な線がある場所は、だいたい治水の歴史や干拓や灌漑の歴史があったり、そのために水の神様がいる場所だと見当がつくようになりました。 2016年ごろからあちこち…

水のあれこれ 239 「不舎晝夜」

福山駅から岡山駅までは、まだ乗ったことのない九州新幹線の車体の便に乗れるように計画していましたが、雨で予定よりだいぶ早く福山駅に到着してしまいました。1本早い便に乗ろうと時刻表を見たら、なんと30分に1本でした。 ちょっと寒かったのですがホーム…