植物

観察する  58   <自然の定点観測>

近所の庭の沈丁花を毎日のように眺めて通るのですが、今年は11月5日に小さな固いつぼみが出始めているのに気づきました。 大きさにして数ミリぐらいでしょうか。 いきなり一晩で数ミリになったとは考えにくいので、やはり毎日見ているようで見ていないもので…

観察する 56   <花托から果托へ>

ひと雨ごとに気温が下がっていくこの時期は、夏が好きな私にはちょっと寂しい季節です。 まあ、今年はさすがに 暑さが災害になるほどなので、もう十分かなとは思いますが。 さて、学生の皆さんはちゃんと夏休みの課題を終えたでしょうか? 私は今年は是非、…

散歩をする 77 <モミの木があった>

酷暑の中の散歩のペース配分が、少しわかりました。 駅から徒歩数分以内の場所で森がある場所を訪ねて、歩くのは1〜2km以内ぐらいなら危険ではなさそうです。 そこでバスの車窓から見える、あの場所を訪ねてみようと思い立ちました。 以前、渋谷から新宿まで…

境界線のあれこれ  85 <鎮守の森の自然と人工>

鎮守の森という言葉は子どもの頃から馴染みがありますが、よくよく考えると私にはほとんどわかっていない言葉です。 私にとって鎮守の森の最初の記憶はもしかすると伊勢神宮かもしれません。 4歳の頃にフェリーに乗って参拝したのですが、ガーナ・チョコレー…

散歩をする 76 <鎮守の森>

昨年の夏は雨が多く、比較的気温が低い日が多かったのですが、今年は尋常ではない暑さですね。 連日35度近い気温が当たり前になってしまいました。 エアコンをつけた室内にいても頭がぼっとして、何もしたくない気分です。 かれこれ2週間ぐらいこんな天気だ…

イメージのあれこれ  18 <自然な森林と人工の森林>

幼稚園児から高校生まで四方を山に囲まれた地域で過ごしたので、人工林と自然林の違いを見分ける能力がある、とつい最近まで思っていました。 子どもの頃の遊び場であった裏山も、少し離れて見ると杉やヒノキの植林された場所と雑木林の境界線がきっちりとわ…

正しさより正確性を 11 <日本の森林の風景>

緑が豊かな熱帯雨林を想像して1980年代に東南アジアに赴任した時に、見渡す限り裸山の状態が続いていることに驚いたことは自然と人工的な自然ー東南アジアの熱帯雨林に書きました。 ただ、同じような風景を見たことがありました。 それは、子どもの頃、1960…

トマト

トマトは小さい頃から身近な野菜でした、そう半世紀以上前から。 今も好きな野菜のひとつです。 子どもの頃は、こんな暑い日のおやつはトマトで、塩やウスターソースをつけてガブリと丸かじりしていた記憶があります。 トマトは野菜でもあり果物でもありとい…

散歩をする 72 <古代蓮を見に行く>

今日は、Lotusではなく、花の蓮の話です。 昨年、急に蓮やスイレン、そして水草が気になって、あちこちの植物園や公園を歩いて見ました。 蓮で検索すると、行田市にある古代蓮の里がありました。 古代蓮ってどんなのだろう、行田市ってどんな街なのだろうと…

観察する 51 <梅の葉>

散歩をしていると、梅の木々には鮮やかな緑の葉が茂り、その中に実がいつの間にか大きくなっています。 なんて美しい緑色なのでしょうか。 あの梅の実の緑色を表現するのは、何色と言ったら良いのでしょうか。 梅の花が好きなので毎年まだかまだかとあちこち…

無花果

5月に入って、通勤の車窓からノビルを発見。 すでに20センチ以上になっていて、白い可憐な花が咲きそうになっていました。 前日まで同じあたりをぼーっと眺めていたはずなのに、今年もやられたという感じです。 まさにノビルは「伸びる」ですね。 いえ、植…

散歩をする 58 <スミレを探す>

母の暮らしている施設は駅から遠く、最寄りのバス停も森の中の道を歩くしかないような場所です。いつもならタクシーを使う面会の帰り道、森を通らなくて良い遠回りの道を歩いてみようと思い立ちました。 それでも見渡す限り、片側は雑木林、片側は水田や畑が…

繁縷

2月の中頃になると、線路沿いの土手や道ばたに急に新緑が目立ち始めてきて、春が近づいたことを感じます。 今年も季節が巡って来て、突然初夏のような暖かさで、いろいろな花が咲き始めました。 木蓮とかコブシ、沈丁花やレンギョウ、エニシダといった花々…

ロウバイ

今年はなかなか梅が咲かないので、そのぶん、ロウバイに目がいきました。 1月の寒い頃にチラホラと黄色い花が目につき、その香りもまた春の到来を心待ちにさせるものです。 ロウバイの見頃になると、近くにもいくつか有名な場所があるのですが、ロウバイだけ…

観察する 43 <梅の開花宣言>

例年なら12月にはぼちぼちと咲き始めている梅の木が、近所にはいくつかあるはずなのに、今年は本当に咲きません。 他の場所ではどうなのかと、葛西臨海公園まで足を伸ばしてみました。 途中の電車の車窓からも、梅の花は見かけませんでした。 広い園内を散…

観察する 42 <梅はまだか>

梅が好きで、12月になるとつぼみがふくらんで今か今かと咲き始めそうになる木を探しては楽しんでします。 ところが、今年はまだ1月になっても咲いている木が身近なところにありません。 通勤の車窓からも、12月になるとボチボチと咲き始めている木があるはず…

ぼたん

東京ズーネットの1月8日のtweetに、「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」というメッセージとともに羽ばたいて飛んだハシビロコウの動画があり、無性にハシビロコウに会いに行きたくなりました。 ということで上野動物園…

10年ひとむかし 29 <野菜や果物の保存>

昨年は本当にたくさん柿を食べました。 12月に入ると柿が店頭から消えて寂しいと書きましたが、今も冷蔵庫にいくつか入っています。 いつ頃からだったでしょうか、私が行くスーパーに個別包装の柿が出回るようになったのは。 たぶん、ここ数年ではないかと思…

数字のあれこれ 28 <柿の種>

12月も中旬近くになると、店頭から柿が消え始めるので悲しいです。 秋から冬の初めにかけて、その年によっても嗜好が変わるのですが、リンゴばかり毎日食べ続ける年もあれば、柿だけを食べ続ける年があります。 今年は、無性に柿が食べたくてここ2ヶ月ぐらい…

観察する 41 <季節のゆらぎ>

11月下旬から12月初旬といえば、紅葉と皇帝ダリアのような晩秋の風景のはずですが、今年は冬を飛び越して春が来たのかと思うことがたびたびあります。 近所の庭では、水仙が11月から咲き始めていたましたし、沈丁花のつぼみが12月初旬ですでにふくらみ始めて…

木通

またまた呪文のようなタイトルですが、私自身、初めてあれをこう書くことを知りました。 あれとはこれです。 先日、録画しておいた「相葉マナブ」を観たところ、懐かしい木通についてでした。 小学生の頃、野生児で野山を駆け回っていた時の秋のおやつが木通…

カカオ

テレビ東京の深夜に放送していた「さぼリーマン甘太郎」は、甘いスーツを食べる時の甘太郎(かんたろう)の妄想が広がって行く様子がシュールで、でも最近の現実世界のほうがどこまでが妄想でどこまでが現実なのかわからないようなことが多すぎるので、むし…

リンドウ

先日、仏花を手に電車に乗る人と何人かすれ違いました。 それで初めて、「ああ、今日はお彼岸なのか」と気づくぐらい、こうしたしきたりやら決まりごとに疎い私です。 ただ、いつごろからだったか、この秋のお彼岸の仏花にリンドウが使われていることが気に…

境界線のあれこれ 78 <「動く植物」と「動かない動物」>

「動物」といってもあまり動かない動物もいるのだなと印象に残ったのが、いつごろだったか忘れましたが、日本にナマケモノが紹介され始めた頃でした。 排泄以外は木の上でじっとしている、しかもその排泄も週に1回という動かなさに、人間が「何のために生き…

エアープランツ

今年はパイナップルについていろいろと回想したり、そのトリビアに「へーっ」と驚くことが続いています。 8月に訪れた国立科学博物館筑波実験植物園の温室でも、エアープランツがパイナップル科であるという展示を見て、初めて知りました。 たしかに種類に…

思い込みと妄想 38 <蓮の幻想>

6月下旬の蓮の花が咲き始めた頃から、今年の夏は不忍池の池に4回ほど通い、そろそろ花もおわりに近づいてきました。 6月はまだ、蓮の葉の丈も数十センチから1メートルぐらいだったものが、どんどんと花を開かせながら、行くたびに背丈が伸びて私の身長をこえ…

医療介入とは 99 <医療と植物園>

久しぶりの「医療介入とは」です。 最近、植物園や温室を巡る機会が増えたのですが、どちらといえば植物の多様生に改めて気づくことが増えて、世界はひろいなと感じることがきっかけでした。 植物園をまわると、どの植物園でもだいたい「薬草」の展示があり…

境界線のあれこれ 77 <薬と毒とファンタジー>

今年の夏の課題図書である「水草を科学する」(田中法生氏著、2012年、ベル出版)を読み、その「水草展」にも出かけ、池や川辺で水草を眺める日が続いています。 水の中で生きる植物の不思議な世界が目の前にいつもあったのに、何も気にしないできたことを悔…

水のあれこれ 67 <水の制御と水草>

水草の本を読み始めてじきに、もう一度神代植物園に行ったら、国立科学博物館筑波実験植物園で「水草展」が行われるというチラシを見つけました。 しかも、その水草の本の著者によるものです。 なんという偶然でしょうか。 今まで行ったことがなかった筑波へ…

観察する 37 <パイナップルの生活史>

昨年、「ペンパイナッポーアポッーペン」が何故、日本だけでなく海外にも人気がでたのかとても不思議な気持ちでみていたのですが、「パイナッポーアッポー」で私は30年ほど前から気になっていた「パイナップルとアップルの関係」を思い出したのでした。 東南…