泳ぐ

目から鱗 16 「水難救助とは上陸させること」

先月、瀬戸内海で起きた修学旅行の小学生が乗った船の事故は、全員助かったという安堵と、子どもたちの恐怖感や関係者の方々の心労はいかばかりだろう、そして救助中にも励ましあって冷静だった小学生の話に、心があれこれと乱れたままになっていました。 日…

10年ひとむかし  75 初めて録画予約を忘れた

2004年から観戦し始めた競泳大会ですが、12月3日から開催していた第96回日本選手権水泳競技大会の録画予約をすっかり忘れていたことに愕然としています。 12月開催へという記事まで書いていたのに。 ですからあんなに楽しみにしていた2年ぶりの古賀淳也選手…

記録のあれこれ 87 スポーツを客観的に言語化する

YAHOO!JAPANニュースで、矢内由美子氏の「ブランク2年でいきなり優勝。競泳の古賀淳也はなぜ劇的に復帰できたのか」(2020年12月2日)という記事がありました。 2年4ヶ月ぶりのレースについて、なぜ成し遂げられたのかと知りたかったことを取材してくださっ…

10年ひとむかし 73 災いを転機にする

辰巳国際水泳場はほんとうにたくさんの思い出が湧き上がってくるプールなので、京葉線やりんかい線でそばを通過するときには窓に顔をつけるようにして眺めています。 白い貝殻を合わせたようなデザインもおしゃれですし、それがあのわずか四半世紀で埋め立て…

事実とは何か 73 インタビューから何を受け止めるのか

辰巳国際水泳場で競泳を観戦していると、レースが終わるたびに右手の飛び込み用プールの前で泳ぎ終わった選手が取材を受けている様子が見えます。 たくさんの記者さんたちに囲まれて数分ぐらい話をしていますが、遠くなので内容はわかりません。 何を話して…

記録のあれこれ 79 2年4か月ぶりのレース

古賀選手の2日目の100メートル背泳ぎは54秒99で、「54秒台をクリアすることが出来ました」とtweetされていました。 今回の古賀選手の復帰レースを、NHKが伝えてくれていました。 意図せず禁止薬物混入で資格停止の競泳古賀 復帰レースで笑顔 2020年8月29日 N…

数字のあれこれ 66 「 25秒04」

先週末は東京都特別水泳競技会がありました。 新型コロナウイルス感染拡大のために公式試合がなくなり、選手の皆さんたちの落胆や戸惑いはどんなものなのでしょう。 そのために、東京都水泳協会による「特別水泳大会」が開催されたようです。 "Re START" 〜…

事実とは何か 72 ビルがあると涼しい

昨年は33度以上になると泳がなくなると言っていたのに、気温35度に慣れてきている自分に驚く今年です。 高校生の頃は28度で夏バテを起こしていたのですけれど。 まあ、体力を盲信しては危険なので、無理しない程度で泳いでいます。 日傘をさしていても、直射…

水のあれこれ 141 感染症対策と猛暑の中で泳ぐ

熱帯夜どころか夜も朝方も30度近い日が続いていて、そういえば一昨年は災害と認識している暑さと言われていたと思い出しました。 たしか一昨年は6月ごろからすでに暑かったのに比べて、今年は8月に入って梅雨明けしてからですから、まだまだ日数的には猛暑日…

つじつまのあれこれ 23 感染症をどのように理解しているのか

入場前の体温測定や個人情報を記載したカードの提出などまだ非日常的な対応ですが、意識や記憶が飛ぶこともなく元の泳ぐペースに戻ってきました。 現在は2ヶ所のプールを利用していますが、どちらもいろいろと対策を考えてくださってありがたいことです。 「…

記録のあれこれ 73 古賀選手のインタビュー記事

HUFFPOSTの6月13日付の記事に、「競泳の元五輪代表、サプリメントでドーピング違反に。『水泳を一度諦めた』古賀淳也の復帰までの2年」というインタビュー記事が掲載されました。 サブタイトルは、「未来が閉ざされた絶望感で『死』を意識した。つまづいたか…

記憶についてのあれこれ 156 意識がなくなり無意識に動いていた?

テレビから文字スーパーが消え、東京も休業要請が「ステップ2」になり、待ちに待ったプールの再開です。 まだ、都内でも休業中のプールもありますが、久しぶりに泳ぎに行きました。3月27日以来なので約9週間ぶりです。 たぶん1年とか2年ぐらい泳いでいない日…

発達する 29 「幼鳥は水に入らない」

換羽の時期に葛西水族園のペンギンのプールに行くと、水槽の端に驚くような量の羽が溜まっています。掃除をしても、してもしても追いつかないほど、溜まって行くのかもしれません。 ロワの泳ぎについて考えていたら、ロワの換羽の写真が葛西水族園のつぶやき…

観察する 68 ロワの泳ぎ

葛西臨海水族園に通うようになって6年が過ぎました。たくさんの魚の存在に圧倒されに行っています。 昨年、8月にオウサマペンギンが生まれました。 葛西臨海水族園では、2019年8月6日(火)にオウサマペンギンの「ソラ」と「レイ」の間にヒナが生まれました…

陸にあがった河童の過ごし方

昨日、3月上旬に泳いだのが最後で、かれこれ2ヶ月ほど泳いでいませんと書いたあとで、記録を読み直したら最後に泳いだのは3月27日なので、正確には「6週間ほど泳いでいない」でした。 いやはや、記憶というのはいい加減ですね。まあ、こういう自分の失敗を記…

水のあれこれ 133 プールの水を維持する

3月上旬に泳いだのが最後で、かれこれ2ヶ月ほど泳げていません。 たぶん、1年とか2年泳げない時が続いても大丈夫、と自分に言い聞かせていますと書いたのは2月20日で、まだこの時には1週間後に休校などの大変化が始まるとは思っていなかった時期でした。 な…

記録のあれこれ 66 第96回日本選手権水泳競技大会、12月開催へ

2月23日は、4月2日から行われるはずだった競泳日本選手権のチケット発売日でした。 オリンピックイヤーなので、チケットは早めにと思い、当日午後2時頃に買いに行ったところ、いつも利用しているチケットセンターの取り扱い分は会場のはるか後ろの方の席だけ…

記録のあれこれ 63 「新コロナ感染拡大スピード抑制下 水泳プール開館/休館の差と課題」

3月1日には2月29日の記事の続きがありました。 公共の室内プールをはじめ、水泳プールは日頃から感染症予防対策を徹底しています。 新型コロナウイルス感染拡大スピードを抑制するため、安倍晋三首相は「換気が悪く、密集した場所や不特定多数の人が接触する…

記録のあれこれ 62 「新型コロナウイルス渦中の水泳プール営業状況」

2月29日に泳ぎに行ったら、「3月1日から休場」のお知らせが貼ってあり驚きました。数日前にはありませんでした。 小中学校休校も唐突でしたから、この話も同時期だったのでしょうか。 ちょうど、そんな疑問に答えるかのような記事が、「新型コロナウイルス渦…

水のあれこれ 128 感染症とプール、そして「水難学」

記憶にある限り、感染症が原因でプールが休場になることは初めてで、私自身もあまり考えたことがないことでした。 あのノロウイルスやロタウイルスのように家族中で感染したり、空気感染の麻疹や水痘が流行する時にさえ、プールの閉鎖はありませんでしたから…

陸にあがった河童

街も電車のなかもひっそりとしています。あの東日本大震災のあとのようです。 今回はさらに、咳払いやくしゃみさえ耐えていることがひしひしと感じられます。 もう少し頑張れば先が見えてくるだろうと、わからない状態に耐えながらも周囲でも過剰に怖れる人…

待ちに待ったニュース

だいたい週に2〜3回のペースで泳いでいるのですが、たまに諸事情で2週間ぐらいプールに行けない時があります。 それくらい泳がないと泳ぎ方を忘れちゃったかもしれないと少し不安になるのですが、案外ふわりと体が水に馴染んで、いつもよりも抵抗もなく泳げ…

 発達する 27 ヒトにとっての15年

なぜか競泳を観戦したいと思い立って、初めてチケットを購入したのが2004年の短水路選手権でした。 競泳大会には短水路(25m)と長水路(50m)があることも知らず、右も左もわからないまま会場に行きました。 当時はまだ真冬の2月に開催していたので、冬場に…

数字のあれこれ 56 百分の三秒

人生の中で、「百分の三秒差」で悔し涙を飲むことはあったでしょうか。 通勤中の目の前で列車のドアが閉まってしまう時でさえ、おそらく1秒ぐらいの感覚ではないかと思います。 昨日から開催されている第61回日本選手権(25m)水泳競技大会の男子400m個人メ…

運動のあれこれ 31 運動には生活の余裕が必要

今日の「運動」はmovementではなく「体育」とか「スポーツ」の方の話です。 ややこしいですね、日本語の「運動」という言葉は。 今年は以下の記事を読んで、「そうだった、あの日は体育の日だったのか」と思い出したほど非日常的な日でした。やはり平和な日…

境界線のあれこれ 90 泳ぎの境界線

9月5日から15日までロンドンで開催されていた「パラ競泳世界選手権2019」を、NHKが放送していました。 録画したものは全部で数時間以上あるので、今、ぼちぼちと観ているのですが、一旦見始めるとその泳ぎに引き込まれていきそうです。 画面右上にある「パラ…

数字のあれこれ 54 河童が泳がなくなる温度

秋雨前線で「ひと雨ごとに涼しくなって」のはずが、暑いですね。最近は、10月に入っても30℃以上の日が増えたような印象なので、まだまだ暑い日がありそうですね。 昨年の災害と認識する暑さを体験したら、週間天気予報に35℃の日がないと物足りなく感じて、33…

水のあれこれ 108 水が癒してくれる

古賀淳也選手の「皆様へ」がnoteに公開されていました。 昨年4月に私の尿検体から禁止物質が検出されたと連絡を受け取ってから、1年以上の時間をかけて自身の身の潔白を訴えてきました。そしてこの度、CAS(スポーツ仲裁裁判所)での手続きにおいて、FINA(…

理不尽に共に耐える

ちょっと偉そうなタイトルですが、待ちに待ったニュースがありました。 8月2日付の日本経済新聞の「競泳・古賀、資格停止2年に短縮 五輪選考会は出場できず」です。 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、競泳男子で2018年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也がド…

記録のあれこれ 41 ビデオ判定システム

世界水泳2019の熱戦のあと数日を置いただけで8月2日から3日間、FINAスイミングワールドカップ東京大会が辰巳国際プールで行われています。 東京大会のあと8月中に中国、シンガポールで、そして10月、11月と7カ国で開催予定のようです。 いつもならワールドカ…