先日、父親の面会に行きました。
都内は35度以上の猛暑でしたが、その地域では真夏でも30度を越えることはありません。でも病院のスタッフの方々は「暑いですねーーー」とおっしゃっていました。
私も高校生まではその地域で過ごしたのですが、28度ぐらいになると食欲が落ちて牛乳とそうめんしかたべられなくなっていました。
それが今は35度を越えても生きていられるのですから、人間って気温にも適応してくものなのかとちょっと驚きです。
まあ、冷房のおかげですけれど。
さてそんな暑さ厳しい毎日ですが、皆さん、大人の夏休みの課題はありますか?
(夏休みなんてそもそもない!という方はごめんなさい)
私はひとつ課題を終わらせました。その地域のホタルブクロはヤマホタルブクロであることを確認しました。
これは父の面会の道すがら観察すればよいだけなのですが、へびが苦手な私には、ホタルブクロに近づくだけでも戦々恐々でした。
実際に、もう2回もへびに遭遇しているので。
それ以外の課題として、じっくり読もうと2冊の本を準備しました。
<「管理栄養士パパの親子の食育BOOK」>
私がこのブログを書くきっかけになったのはこの本の著者doramaoさんのブログにたくさん書き込ませてもらっていたコメントであることはこちらの記事でも書きました。
doramaoさんが「謎解き超科学」に続いて2冊目の本を書かれました。
発売日の7月25日、喜々として某ジュンク堂に探しに行きました。
「栄養」「子育て」あたりにあるのだろうと、ざっと本棚を見ましたがありません。本の検索をしても出てきません。
仕方がないので店員さんに尋ねたら、どこからか持ってきてくれました。(おい!)
めでたくゲット。
まず「乳幼児から高校生まで」というのがいいですね。痩せ過ぎや過食を繰り返しさまざまな精神的葛藤を抱えている女性を見るたびに、本当にこの視点が大事だと思います。
内容はしごく基本的で常識的なのに、こういう大事なことが伝わらないひとつの理由に、何か特定の食品や食事だけが良いという思い込みや反対にこういう食品は危ないという気持ちをあおるフードファデイズムなどがあるのだと思います。
ところがこうした良質の本が、書店の膨大な出版物の中には埋もれてしまうのですね。
特に「栄養」「健康」「子育て」の棚では。
周囲の本は「こうすれば良い子になる」「なんとか力」「きれいになる」などなど。
もうめまいがするほどのいい加減な内容とタイトルがあふれる書棚ですが、皆さんもdoramaoさんの本を探せ!です。
まだざっと目を通しただけですが、doramaoさんの一言一言にまた回想の世界に入り込んでいます。
きちんと読んで、またブログの記事として書きたいと思っています。
<「速く美しく泳ぐ! 4泳法の教科書」>
さて、もう1冊は私が競泳を観戦するようになった頃にNHKで解説をされていた野口智博氏が7月13日にナツメ出版から出された本です。
ここ10年ぐらいで、競泳の本も少しずつ増えました。
1990年代から2000年代初めの頃は、「もう少しうまく泳ぎたい」と思って本を探してもわかりやすい本はほとんどなくて、Tazanから出る水泳特集号を買っていました。
トップスイマーの泳ぎの写真が豊富に掲載されていて、そのテクニックを解説してありました。
2000年代になるとぼちぼちコーチや監督の方々による写真と解説がわかりやすい本が出されて、書店で立ち読みして参考にさせてもらっていました。(すみません)
買わなかったのは、競泳選手向きのレベルが高いものだったのも理由です。
さて、野口智博氏の本はもっと難解なレベルの高い本だと思います。
どちらかというと競泳選手でもトップクラスか、コーチなど指導者向けといってもよいかもしれません。
サブタイトルには「科学理論+トップスイマーの技術!! "良い泳ぎのセオリー"を自分のものに」とあります。
実は発売後も何度か書店で手にしては、棚に戻していました。
そしてやはり購入しました。
「もっと速く、競泳選手のような泳ぎをしたい」というわけではないのです。
だいたい1回に3000mぐらいは泳いでいるのですが、とても大雑把な計算ですがこれまでかれこれ6000kmぐらいは泳いだことになるのではないかと思います。
その途中途中で、ふと泳ぎのコツがわかって力まなくて済んだり、同じように泳いでいてもスピードがつくようになってきたあの感覚はなんだろう。
その答えが書かれているように見えたからです。
「はじめに」でこんなことが書かれています。
本書は、これまで世界中の水泳科学者の手によって見いだされた、流体力学や動作力学などの数々の知識から「速く泳ぐ」「楽に泳ぐ」ためのしくみを解説したものです。
テレビで見るような速いスイマーは、皆それぞれ、それなりに特別な資質を持っていることは確かです。しかし、あのトップスイマーの泳ぎを真似したら速くなれるかというと、そうでもありません。なぜならば、人の身体の資質は千差万別で、水に対する慣性や運動感覚もまた、ひとそれぞれ異なります。
日々の経験や感覚をどのように観察し、いかに表現するか、そしてその個々の感じ方を全体の中で表現するとしたらどのようになるのか。
看護もまた似たような課題があり、それを科学的に理論化するにはどうしたらよいかのヒントが与えられるような予感がする本です。
もちろんもっと無駄のない泳ぎを目指したいとも思いますが。
さあ、2冊の本の行間を読むことができるように暑さにも負けず挑戦しようと思います。
野口智博氏についての記事のまとめはこちら。