短水路日本選手権始まる

もし、どんなぜいたくでも許されて何かひとつ欲しいものがかなえられるとしたら・・・、皆さんは何が欲しいですか?


私は、1コースの自分専用の50mプール。
いつでも好きなときに好きなだけ泳げる自分のプールが欲しい。
あ、もちろん屋外ではなく屋内の温水プールです。
冬になると公共プールでも時間帯によってはがらがら。たまに、一人で6コース独り占めの時間があったりします。
つまり、お客さんは私だけ。
あー幸せと思いながら、延々とひとりで連続で泳ぎ続けます。
そんな時に、自分だけのプールがあったらなぁと夢のようなことを考えています。


都内はいくつも公共の温水プールがありますが、50mの長水路プールになると数箇所でしょうか。
競泳選手が所属するスイミングクラブも、25mプールが一般的だと思います。
25mと50mでは泳ぐペース配分とかが全然変わります。
それでも、普段は25mプールで練習して、4月の日本選手権の本番で初めて50mプールに臨む選手もいるそうです。
それだけ、50mの長水路プールというのはぜいたくなものといえるでしょう。



競泳の選手権の開催地は横浜や千葉の年もありましたが、ほとんどは江東区の辰巳国際水泳場です。毎年遠方から参加する選手やその家族は大変だろうと思います。
そして、地方に行けば行くほど長水路温水プールも少なくなります。
いろいろなハンディの中で、毎年記録を更新し世界の記録に挑戦している選手にはおしみない拍手を送りたいものです。


競泳のための環境の国内格差も大きいと思いますが、世界となるとその格差はさらに大きいのではないでしょうか。
国際大会の上位入賞者の国は、欧米、豪、中国、日本などが主です。
アフリカでは南アフリカジンバブエが強いのですが、選手は皆白人です。
プールを維持管理する必要がある競泳というのは経済力と表裏一体であることを、国際大会をみると感じます。
国と国との闘いにはなじまない競技だなと、個人的には思います。


昨日と今日の短水路選手権は、50mプールを半分に区切ってプールサイドから反対のプールサイドへの方向への25mを泳ぎます。
選手の泳ぎを横からではなく前後から見られるので、50mとはまた違った面白さがあります。
昨日の男子1500m自由形では、中央大学の瀧口陽平選手が日本記録にあとわずか0.16秒差というとてもおしい記録で優勝。
0.16秒というと本当にタッチの差、距離にすると指一本あるかないかでしょう。
くやしいなんてものではないでしょうが、大学1年生なのにインタビューは落ち着いていて立派だったと思います。
こんな時が、辰巳に通って良かったと思う一瞬。
今日もわくわくと辰巳へ向かいます。


<おまけ>
あまり考えたくないけれど、50mプールを見るとこのプールに何かを一滴たらした濃度がホメオパシーの希釈と同じという話を思いだしてしまう。
それで効果があるなんて、まさに荒唐無稽