競泳日本選手権始まる 第一日目

今日から競泳日本選手権、ロンドンオリンピック代表決定戦が始まりました。


初日から400m個人メドレー男子で日本記録と標準派遣記録突破で高校生の萩野選手と、昨年の世界選手権3位の堀畑選手のデッドヒートでのオリンピック出場内定に会場は盛り上がっていました。


オリンピックの年は、たとえ優勝しても派遣標準記録を突破しなければ選手には喜びの表情さえない厳しい大会です。


勝負や記録も楽しみだけれど泳ぎそのものを見ることが楽しくて観戦している私には、水泳界全体がオリンピックを最高の特別の大会と位置づけている雰囲気がちょっと苦手ではあります。


藤野舞子選手は、ずっと400m個人メドレーを引っ張ってきた選手です。
今日は3位で派遣標準記録にもあと少しという結果で残念でしたが、たぶん今日1位2位になって内定した選手たちはずっと藤野選手の背中を追ってきたのだろうと思います。
いつも穏やかな笑顔で、後輩と思われる人たちからの声援も多く慕われているのが伝わってきました。
最近は中・長距離にも挑戦しているので、是非頑張ってほしいです。


100m平泳ぎ準決勝では、さすが北島康介選手ののびやかな泳ぎでした。
準決勝からあと少しで日本新記録という記録を出してきたことに、北島選手の3回目のオリンピックに向けての思いが表れていると感じました。
2大会2種目(100m、200m平泳ぎ)で金メダルというのはとてつもない偉業だと思います。また世界記録を次々に更新してきたこともすごいことです。
ただ、北島選手の美しい泳ぎをテレビの映像では伝え切れないことは本当に残念です。
間近で見る泳ぎは、ほんとうに世界一美しい平泳ぎです。
そして競泳の選手権では泳ぎ終わった選手が観客席に来てすれ違うことがあるのですが、北島選手ともすれ違ったりすぐ近くの席に座ったりしたことがあります。
試合中とは別人のように物静かな感じでおごった様子もない一面は、なかなかテレビや雑誌などでは伝わりにくい魅力のひとつかもしれません。


そんなわけで今週は競泳の話が多くなるかもしれませんが、ご容赦くださいませ。