競泳日本選手権  第六日目、第七日目

競泳日本選手権が終わってしまった・・・。
7日間競泳のことばかりを考えていたので、明日から日常の生活に戻れるでしょうか。


昨日は、800m自由型で藤野舞子選手が自己ベストを出したけれども、約6秒派遣標準記録に届きませんでした。
中盤のペースは100m1分4秒をキープしていて切れのある泳ぎだったし、体の動きも軽そうだったのでいけるのではないかと思ったので本当に残念。
100mを1分3秒のペース、50mにしたらわずか0.5秒速ければ派遣標準を切れた可能性があります。
本当に競泳の1秒というのは過酷な1秒です。
いつもは冷静な話し方の藤野選手も、泣きながらのインタビューになりました。
「最後のレースだと思っていたので・・・」といいうことですが、もうしばらくは美しい泳ぎを見せて欲しいです。


今日の決勝レースは、1500m自由形でも1位の山田耕平選手はテンポのよい泳ぎで2位の瀧口陽平選手は落ち着いたレース展開でしたが、わずか0.5秒派遣標準記録に届かず代表になれませんでした。
1500mの競技時間は約15分ですが、あっという間に感じられるほど全ての選手の力泳でした。


そして200m背泳ぎ。最も応援していた酒井志穂選手がわずか、わずか0.13秒届かずまさかの代表落ちでした。
昨日の準決勝もとてもよい感じだったし、今日も途中までは余裕だったのですが「後半体がついていかなくなった。ゴールしたときは気を失うかと思った。」とのことでした。
100mで派遣標準を切れなかった時はプールサイドで泣き、その後も1日泣いていたという酒井選手。
今日は、インタビューだけは泣かずに応援していた人たちへの感謝を伝えていました。


4年前の代表選考会では、中村礼子選手、伊藤華絵選手という世界大会でも常にメダル争いをする実力者の影になって3位で代表落ち。
この4年間、この日のために頑張ってきたのだろうと思います。
でもまだまだ酒井選手は日本の女子背泳ぎの第一人者。なんとか立ち直って泳ぎ続けて欲しいものです。


それにしても4年前は高速水着の話題ばかりでした。
水着の材質を変えるだけで世界記録が続々と更新されたため、結局は浮力を助けるような素材は禁止。またフルボディタイプや足首までのスパッツ型の水着も禁止になり、本来の泳ぐ技術が重視される方向に戻ったことは良かったと思います。
当分あの高速水着で出した世界記録や日本記録は塗り替えられないだろうと思っていましたが、けっこうあっさりと更新されていきます。
人類はどこまで速く泳げるものなのでしょうか。