新生児の表情 1  <生まれた瞬間からの変化>

「顔が変わった!」
わが子をずっとみているお母さんでも、面会に来られたお父さんやご家族の方からもよく聞かれる言葉です。


本当に新生児の顔はどんどんと変化していきます。
何がどのように変化しているのでしょうか。
新生児の表情の特徴ってなんでしょうか。
連続して変化しているはずなのですが、何が関係しているのでしょうか。



そんなことをしばらく書いてみようと思います。


*<水の中>のタグがついているので、根拠に乏しい話ですので信じないようにご注意ください。


<出生当日の新生児>


2012-02-02 - ふぃっしゅ in the waterで書きましたが、ブログのタイトルの[in the water]は胎児が生きる環境である羊水のことを考えてつけました。
水の中から出て陸上の生物として生きる、そんな劇的な瞬間に日々立ち会っています。


新生児にしても初めて空気に触れ、初めて自力で呼吸し、と劇的と言えることの連続であるのが特に最初の1〜2日ではないかと思います。


生後2日ぐらいまでの新生児がいると、私はとてもうれしくなってできるだけずっと顔を観察したくなります。
きっと、どこかでふと顔が変る瞬間があるはずだから見逃すまいと。


新生児はどんどん細胞分裂して組織が増殖しているから変化するのは当然というと身も蓋も無い話なのですが、連続した成長変化の中にもふと大きな段階を越えるところがあったり、感情面で少しずつ複雑になっていく段階などが何か表情を変化させているのではないのかと感じています。


そう、新生児にも「できた!」という達成感を感じる瞬間がたくさんあるはずなのです。


胎内から出て「ンギャー」と自力で肺呼吸が始まった瞬間。たぶん胎児だった時の表情とはすでに変っているかもしれませんが、こればかりは確認ができません。
(ちなみに出生直後の赤ちゃんの泣き声は「おぎゃー」ではなく「ギャー」に近い感じです)


抱っこだけでも満足の新生児もいますが、多くの場合、生まれてしばらくするとしきりに手をなめたり口をパクパクして吸いたそうな行動がでて、おっぱいを吸いはじめます。


ひとしきり吸ったあと、プィっと乳首を離したあとの新生児の表情、顔が大きく変ったと思う瞬間です。
どこがどのように変ったのかはうまく表現できないのですが、「よしできた。これで大丈夫」というような満足感と自信を得たような表情です。
きっと胎内でも自分のゲンコツをしゃぶったり、羊水を飲んだりしてこの日のために吸うための練習を重ねてきたのだと思います。


ここから新生児の「すべて人生最初の経験」の連続です。


2012-03-04 - ふぃっしゅ in the waterあたりで書いたように、新生児は飲むことよりも先にうんちを出すことの闘いが始まります。


そして初めての胎便を出した瞬間も、また顔が変化します。
これもすごい達成感があるのだろうと思います。
「よしこれで自分でうんちを出せる。大丈夫!」みたいな。


「すごい、よく頑張ったね。これでうんちは大丈夫」と話かけると、一瞬、新生児が得意の表情になるのを私は見逃しません。


この顔の変化、表情の変化をもう少し具体的に考えてみたいと思います。