医学的知識に誤りがあったら訂正を

一晩仕事をして家に帰ってきたら、なんだか大変なことになっていました。
昨日から琴子ちゃんのお母さんのブログにアクセスできなくて、何かあったのかと気になっていました。


実名が掲載された上で、信仰を理由に危険な助産行為をしているという事実無根の誹謗中傷がなされ、名誉・信用を毀損しているとしてI様より削除申立がありました。


ブログが非公開になってしまったのは、琴子ちゃんのお母さんがはてなからの期限付きの回答を求めるメールに気づかなかったためのようですので、その点が理解されれば再公開されると期待しています。


でも削除はありえない内容です。
誹謗中傷にあたる表現は見当たりませんでした。
削除があるとすれば、I氏が所属する宗教団体のHPで語った内容に「医学的に誤解を招く点があった」ことを認め、その元の内容と共に「助産院は安全?」の当該エントリーの削除をお願いする場合ではないかと思います。


助産院は安全?」は現在「プライベートモード」という表示になっていて、パスワードを入れてもログインできないままですが、偶然、別の方法でそのエントリーを読み直すことができました。
今、手元にその全文を写してあります。


全文をここに転記したいところですが、はてなから非公開にされている琴子ちゃんのお母さんにかえってご迷惑になるといけないので、一部分の転記とあらすじだけを書いておきます。


まず琴子ちゃんのお母さんは、NATROM氏の「『非常に感染力の強い方のお産』を扱う助産師」という記事を読んでの感想を書かれています。
「業務に影響しなければ、別に助産師がどのような宗教に入信してもかまわない」としたうえで、以下の部分に対しては「問題にすべきではないだろうか」と書いています。

信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか?
現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけれど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言えます。病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。
○○教の皆様は、それはもう安産です。
神様は、すごく良いものを与えてくださいました。

助産師会は建前であっても出張分娩にも嘱託医を持つように指導しているはずなのに、病院から遠のくために信仰を勧めているように読める、と疑問と不安を書いています。


そしてその宗教団体のHPに編集部が、「Iさんが『E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方のお産を手伝った』とありますが、これは病院サイドからの要望により連携病院でオープンシステムの下」の事例であると書いていることに対して、NATROM氏の記事の内容と矛盾するので「後付で書いたのではないか?」と疑問を書いています。


名誉・信用を毀損されたと削除を申し立てる前に、一助産師として語ったことが誤解を招いているようであれば、直接コメント欄にでも琴子ちゃんのお母さんの疑問や不安に対して説明や訂正をすればよいことではないかと思います。


特にたとえ助産所ガイドライン以前の話でも逆子を扱ったり「病院に頼らないこと」を強調するような点や、「B型肝炎ウィルス母子感染予防」に関して助産師の持つべき知識とはいえない解釈があるのは訂正されるのが望ましいのではないかと思います。
都道府県助産師会の上層部という立場におられる方でしたら、なおさら説明の努力は惜しまないでいただきたいものです。


もう一度書きますが、決して「信仰を理由に危険な助産行為をしているという事実無根の誹謗中傷」にあたる表現は見当たりませんでした。