もともと涙が出やすい私です。
涙もろいので、一旦涙腺が緩むと顔が腫れるまで泣いてしまいます。
飼っていた犬が死んだ時には一週間泣き続けました。
その時は顔も腫れましたが、泣きすぎてひどい頭痛になりました。
30代になって、ようやく人前では涙を抑えることができるようになりました。
40代ぐらいになって、だいぶ泣かなくなりました。
と思っていたら、最近は、新生児のちょっとしたしぐさを見ても涙もろくなってきました。
あ、これは年をとるということなのですね。
涙が出る。
不思議ですね。いったい何なのでしょうか。
<新生児の涙>
人生が始まったばかりの新生児はあまり涙を見せません。
涙が出ている赤ちゃんというのは、母乳は万能か?の中で書いたように、鼻涙管(びるいかん)がまだ細いので涙が鼻へ通りにくい場合が多いです。
胎内から出て、試練にも困難にも涙をみせずに立ち向かっている・・・わけでもないのでしょうが。
出生直後から激しく啼泣(ていきゅう)する新生児も、「泣く」というよりは涙のない「啼(な)く」というイメージです。そう、「口」で啼いている感じですね。
啼泣には「つぎつぎと伝えて泣く」という意味があるけれども、新生児の場合にはどちらかというと「つぎつぎと伝えてなく」とひらがな書きのほうがあっているように思うことは、呼吸の始まりと啼泣(ていきゅう)で書きました。
泣く時には涙をほとんど見せることのない新生児ですが、時間とともに涙を見せるようになってきます。
それまで鬼瓦のような表情と声のトーンで何かを伝えようとしていたのに、「なく」時にポチッと涙が出始める赤ちゃんが時々います。
ほんとうにごま粒ほどの涙をポチッと。
ごくたまに、まさに「流涙(りゅうるい)」という感じで涙を流す赤ちゃんもいます。
同じようにないていても、「啼く」から「泣く」へ変る時期があるように私には見えてしまいます。
同じようにギャーッとないているようでも、涙をポチッと出されると、こちらもなんだか胸がキュンとしてせつなくなります。
演技力アップですね。
Wikipediaで涙の項を読むと、感情と涙の成分を研究した人がいるようです。
玉ねぎをむいたときに出る涙と、感情を高ぶらせる映画を見たときに出る涙は成分が違うという仮説のようです。
新生児の涙はどうなのでしょうね。
「新生児のあれこれ」まとめはこちら。