今年はマグロのように泳ごう

年末年始はプールが開いていないので、私にはあまりうれしくない時期です。


先日、ようやく初泳ぎに行きました。
数年前までは公共のプールでも1月2日から始める所も増えていたのですが、最近はまた1月5日ごろまでは休場する傾向のようです。


やはり水に飢えた河童がたくさん泳ぎにきていました(笑)。


<水族館に何十年ぶり(!)で行ってみました>


先日のんびりと過ごせる休日が急にできて、何をしようかと考えたのですが水族館に行くことにしました。
何年ぶりの水族館だろうと思い返してみたのでしたが、もしかすると小学生以来かもしれないと気づきちょっと驚きました。


たぶんテレビやインターネットの映像で水族館の様子をけっこう見るので、何だか自分も行ったような気になっていたようです。


自宅から行ける範囲に、いくつか水族館があります。
いろいろと検索して、「葛西臨海水族園」に行くことにしました。
「水族館」ではなく、正式な名前は「水族園」なのですね。


この水族館がある葛西臨海公園は競泳大会でよく行く辰巳国際プールの近くにあるので、いつか行ってみたいと思っていました。


もうひとつは、マグロとペンギンを見ることができることに魅かれたのでした。



<マグロとペンギン>


マグロとペンギンを見たいと思った理由は、泳ぎ方を間近で見てみたかったのです。
なぜ早く泳げるのか、と。


大きな水槽を悠々と泳いでいるマグロ(いえ、彼らには窮屈だと思いますが)の俊敏な動きは、そこで何時間でも見ていたいと思うほど飽きないものでした。


以前暮らした東南アジアの街はこちらの記事の<マグロもエビもやめてみた>に書いたようにマグロの水揚げ漁港があったので、水揚げされるところを見せてもらいにいったこともありました。
当時は横たわっているマグロの大きさに驚きましたが、海中で泳いでいる姿とその速さをその姿から想像することはありませんでした。


ペンギンの泳ぎはよく映像ではみるのですが、「ビューン」という擬態語が浮かんでくるような泳ぎ方です。
ちょうど見学にいった時が餌の時間で、ペンギンが次々と水中に潜る姿を見ることができました。


マグロよりもペンギンのほうが速く泳ぐようなイメージがあったのですが、実際には一見悠々と泳いでいるマグロの方が速いように見えました。


「魚の泳ぐ速度(遊泳速度)」で見ると、マグロは時速82kmものスピードが出るのですね。
それに対して、「ペンギンはどのくらいの速さで泳いだり歩いたりするのでしょう」を見ると、アデリーペンギンの泳ぐ速さは時速7km程度のようです。
映像で見ているイメージと、実際の速度はかなり差があるのですね。


アデリーペンギンの歩く速さは時速2km、腹ばいで滑る速さも3km程度なので、歩けば私の方が速いようです。
それなのに、泳ぐと時速7kmですから十分に速いですね。


ちなみに競泳で最も過酷な1500m自由形の世界記録が14分31秒02ですから、たとえそのペースで泳ぎ続けたとしてもペンギンの方が速いし、人間なら1時間で疲労困憊してしまうことでしょう。
あの独特と体型とフリッパーの発達で、スピードも出せて省エネルギー型の泳ぎができるのでしょうか。


マグロやペンギンのように水の中を自由に素早く泳げたらいいなぁと、水槽の前で時間を忘れてながめていたのでした。


ところでマグロとペンギンの泳ぎを見ていて、大きな違いがあることに気づきました。
マグロはあれだけの大きな体でも絶対に他の魚に触れることなく俊敏に向きを変えていくのですが、その理由として「水族館にいる魚はどうしてぶつからないんですか?」に書かれているようなことはどこかで読んだ記憶があります。


ところがペンギンを実際にみてると、けっこう泳ぎながら他のペンギンに体当たりしたり接触するのですね。
なんだか「人間臭いなぁ」と感じました。


ということで、同じ速く泳ぐのならタイトルのように「マグロのように泳ぎたい」と思ったのでした。


今日は小学生の見学日記のような内容でした。