先日、NHKのクローズアップ現代で「無月経、疲労骨折・・・10代女子選手の危機」を放送していました。
競技種目によっては「脂肪はつけない」ことで競技成績をあげさせるために厳しい体重制限が行われており、疲労骨折を起こすほど生殖機能への負担がある体重管理への問題提議でした。
臨床では20年ぐらい前から摂食障害の若い女性が増加し、極端な体重減少により無月経が起きていることが問題にされていました。
また産科では、以前のような妊婦さんの体重がBMI25以上でいかに妊娠中に体重をふやさないようにするかよりも、最近では非妊時にBMIが20未満、時にはBMI16という痩せ型の方が増えてきました。
自分の体を維持する限界に近い体重で、妊娠・出産・授乳という負担がかかることはどのように影響するのだろうと気になっています。
全体にやせていることが女性の「美しさの条件のひとつ」のようになってしまっていることは、危惧するところです。
そういう日ごろの疑問にくわえて、自分自身の体重について最近思うところがあったので、関心を持ってこの番組を録画したのでした。
<泳ぐと体重が増える>
以前は2〜3日に1回のペースで泳ぎに行っていたのですが、最近回数が減ってしまったため、また以前のペースに戻しました。
結果、体重が2kgも増えました。
え?泳いだ後のビールではないか?
いえ、泳いた後はかえって食事量が減るので、普段よりは摂取カロリーも少なくなります。
「水泳シュミレーター」で計算すると、だいたい700〜800kcalに相当するぐらいは泳いでいます。
ぞうきんがけにすると3時間以上の労働に匹敵します。
翌朝、嬉々として体重計に載ると必ず体重が増えています。
むしろ夜勤が続いて泳ぎにいけなかったときの方が、たとえ暴飲暴食をしても体重が減ります。
この1ヶ月ほど集中して泳ぐ時間を増やしました。
その結果、皮下脂肪が減って脂肪よりも重い筋肉に置き換わったということなのだと思いますが、体重2kg増というのは乙女心、いえおばさん心をくじかせました。
やはり体重が増えると「太った」と言いたくなりますからね。
これがアスリートの場合になると、筋肉は増やしたいけれど体重も減らしたいとなれば摂取カロリーをさらに少なくするしかなるのでしょう。
女性の適正な体重は、社会全体できちんと考える問題だと本当に思います。
「体重の謎のあれこれ」、きっとまた続くと思うので通し番号をつけておきます(笑)。
「体重の謎あれこれ」まとめ。