競泳日本選手権、始まる!

今日から12日まで、競泳の日本選手権が始まります。


最近は6日間という長い日程が多いので、全日程を観に行けなくなり残念ですが、行ける日は辰巳の国際プールへと通おうと思っています。


大会に先駆けて、先日の「GEt SPORTS」(テレビ朝日)で松田丈志選手の名前があったので録画してみました。
タイトルは「崖っぷちの30歳」になっていて、ずっと応援して来た一人としてはなんだかな〜と思いました。
たしかに、昨年、一昨年は思うような成績ではなかったとは思いますが、「苦悩」もストーリー性があるのでテレビ的には好まれるのですかね。


現役復帰が話題になり、先日のオーストラリア選手権で入賞したグラント・ハケット選手や、南アフリカスクーマン選手も皆30代です。
むしろ、こうした年齢層の選手たちの安定してかつ「巧みな」達人級の泳ぎを見ることができるのは楽しみです。


そういう意味では、松田丈志選手は決して崖っぷちではなく「大きい息の長い選手」のお一人だと思っています。


今年もまた松田選手やずっと応援している選手の泳ぎを見ることができるのは、本当にうれしいし楽しみにしています。



さて、今日は水泳の話題なのですが「代替療法」のタグをつけました。


というのも、同じ番組の中で伸び盛りの中学生選手を追っていましたが、その選手が急成長してきた理由として「幼児期から雲梯(うんてい)を取り入れていた」という話に、なんとなく私の心の中の赤信号がともったのでした。


母親が幼児教育の本で「雲梯は身体能力を高める」話を聞いて、家の中に雲梯をつくりいつもぶらさがったりしていたことが紹介されていました。


たしかに全身の運動能力のトレーニングにはなるかもしれません。
反面、番組ではその選手の泳ぎの特長として「手が入水する際に泡がたたないほど水への抵抗がない」ことをあげていました。
だとすれば、それは雲梯の「効果」ではないと思うのですけれどね。


ちょっと気になって「雲梯、幼児教育」で検索すると、「脳に良い」とか「天才を育てる」といった言葉がたくさんありました。
そのお母さんも幼児教室を開いているようですが、その服についていたロゴが、kikulogの議論でも時々見かけた教室でした。


泳ぎを極めるには、自分の泳ぎを客観的に見て修正し、地道に泳ぎ込んで体に記憶させていくしかないと思います。
あの番組をみて、「我が家にも雲梯を置こう。そうすれば天才スイマーに育つ」と思う人がいないことを祈っています。