「行間を読む」 まとめ

「行間を読む」は、「行間をよむ 1」に書いたように、助産師学校の授業で「教科書に書いてあること、その行間を読めるようになってください」という一言が印象に残っていたことから書き始めました。


コトバンクを読むと、大辞泉では「文章に文字では書かれていない筆者の真意や意向を感じとる」と説明されていて、本来は「気持ちを汲み取る」ような意味かもしれません。


私はむしろ、気持ちや感情といった部分をできるだけ排して、「その知識になるまでの歴史を知ること」という意味が、その先生の言葉の真意であったような気がしています。


そして、感情にできるだけ左右されずに、事実を見ていくといった感じでしょうか。


あるいはそれぞれの専門性とか地道に経験を積み重ねている人たちへの敬意を忘れないようにするとか、それぞれの当事者にはそれぞれの状況があることに思いを馳せるために書いたことなどです。


そして「知識としては知っていても、手も足もでないことがある」と、知ったかぶりをしない自重のための記事でもあります。


<2013年>
1. 行間を読む
2. 行間を「歩く」
3. クールな人混み
4. クールな・・・多様な状況がわかる
5. クールな・・・変化に対応できる
6. 必要な答えは液状乳児用ミルクではないか
7. どこを切っても金太郎
<2014年>
8. 根強い「きずな」幻想
9. 「広い視野」とは何か・・・一回性
10. 「広い視野」とは何か・・・全体をとらえる
11. 「看護論は科学でなければならない」
12. 看護実践の一回性
13. 病院で食べる食事
14. 分娩直後の循環器系の変化
15. 会陰切開や裂傷についての文献から
16. 「もう少し親身になってほしかった」
17. 老人とはどの年代の誰なのか
18. 老人の知恵と経験とはなにか
19. 新生児訪問の心構え
20. 韓国産後調理院の時代背景を考える
21. 「安定した生活を求めるために、女性のほうから選択したという側面があった」
22. なぜ産後の養生が集団生活なのか
23. なぜ産後院は『医療』ではなかったか
24. 産後院と漢方、そして医療観光
25. 「もともと消防署には『赤い車』しかなかった」
26. 保健師と助産師のゆくえ
27. 人を無力にさせるもの
28. 「積みすぎた方舟」
29. 犯罪者のように扱われたのか
30. あまり理論化を急がない方がよい
31. 「育児」という言葉
32. 「バースプランというのは矛盾した言葉」
33. むし歯の歴史のようなもの
<2015年>
34. アメリカの無償栄養プログラム
35. 戦後の授乳についての一小児科医の回想「母乳の評価も時代によって変わる」
36. 授乳についての一小児科医の回想「母乳主義が『母乳信仰』に発展し"社会的圧力"に」
37. 1970年代から80年代の保育の教科書よりー乳児保育のあけぼのの時代
38. 「保育」はどのようにひろがったのか
39. 奥三面ダムに沈んだ村
40. 子どもの死に関する情報収集システムの確立に向けて
41. 「子どもの死を無駄にしない最低限の礼儀」
42. 東京都監察医務院の公開資料より
43. 景観と生活と
44. 聖書は失敗学
45. 「私とは何か」
46. 祈りと希望
47. 過ちに過ちを重ねる
48. 救急医療は「医の原点」
49. 「中国残留孤児の父の下、過酷な半生を乗り越えた」
50. 「母乳推進運動と調整乳反対キャンペーン」
51. 育児書の流れから考える
<2016年>
52. 社会問題と正論
53. 「水泳の技術のほとんどは、自分の目で確認できない空間の動きで作られている」
54. 1975年当時の女性はどのように生きていたのか
55. 1950年代の女性はどのように生きていたのか
56. 種痘の接種制度の変遷
57. 新生児と血糖チェック
58. 「産み育てと助産の歴史」
59. どちらが先見の明があったか
60. 「自然なお産運動」の終焉
<2017年>
61. プラセンタエキスの歴史
62. 「法は人に不可能を強いてはならない」
63. 「船舶衛生ガイド」
64. 「日本の妊産婦を救うために2015」
65. 名を残す
66. 「カワウの保護管理ぽーたるサイト」
67. 「若手小児科医に伝えたい母乳の話」
68. ヒューマンエラー
69. 「インシデントを認め、報告する」
70. 三毛別羆事件とヒューマンエラー
<2018年>
71. 先人の表現に出会う
72. 自然は「真や善の『拠り所』
73. 「ドーピングの哲学 タブー視からの脱却」
74. 「東京の公園の歴史を歩く」
<2019年>
75. 誰と出会うか、どんな言葉と出会うか
76. 搾取という言葉
77. 言葉にならないものが言葉になるまで
78. 落ち着いた街
79. 飯田線の歴史
80. 温故知新
81. 気仙沼線
82. 半世紀の母子保健の変化
83. 妊娠高血圧症候群の変遷
84. 常磐線と鹿島灘
85. 夢の超特急・山形新幹線
86. 鹿島臨海工業地帯と神之池
<2020年>
87. 伊吹山の年表
88. 安全を支え、安全を追求する
89. 芸備線の脱線事故のニュース
90. 才賀電気商会と鉄道
91. 経験は静かに歴史に埋もれていく
92. 信楽高原鐵道列車衝突事故
93. 「二度と起こしてはならない」
94. 平城京と瀬田川
95. 世の中はそこに暮らす市井の人の正確な記憶と記録によって成り立つ
96. 七尾線の歴史
97. 「潮流が穏やかになっている」
98. 「地図と地球儀」
<2021年>
99. 切通しの歴史
100. 小平霊園とお墓の移り変わり
101. 千葉県にある都立霊園
102. 一世紀というのは近すぎて混沌としている
103. 中島鋭治氏の業績
104. エスカレーターに必要な身体能力
105. 「道に歴史あり」
106. 「クラボウヒストリー」
107. 人造石と服部長七
108. 「マイカー通勤転換プロジェクト」
109. 幻の名鉄線だった
110. 「快適な車内設備にこだわる」
111. 利根運河の歴史
112. 地の塩のような文章
113. 安政の大地震
114. 府中本町の変遷
115. 「クリーク離れ」
116. 「人間が、体育やスポーツに多くのものを期待しすぎている」
117. 江戸時代から平成の干拓
118. 早岐瀬戸と戦争
119. 軍港水道から市民水道へ
120. 相浦駅
121. 「一色町のうなぎの歴史」
122. 児島から児島湾へ
123. 児島湾の「明治から昭和にかけての干拓」
124. 生本伝三郎の計画とムルデルの科学的な調査
125. 人を神とする
126. 津山線と姫新線
127. 姫新線
128. 谷戸の上に街ができる時代
129. 「短い時間にしっかりと集中し、神経回路をフル回転させて泳ぐ」
130. 行間に歴史の葛藤が感じられない文章
131. 語られなかった大事な記憶は、雄弁な正義に往々にして負ける
132. 「伊勢湾台風体験記 泥海からよみがえる」
133. 八戸港の歴史
<2022年>
134. さまざまな「行間」の視点がある
135. 赤穂線と山陽本線
136. 塩田
137. 溶ければ水になるものを解かす
138. まっすぐな道から蛇行した道へ
139. 「土人(ところのもの)」
140. ハケ下とハケ上を結ぶ道
141. 遺骨収集と慰霊
142. 「水を多く取り入れるところに、水が引き寄せられる」
143. 「戦死者を並べて砦にするような戦い」
144. 「ホームは嵩上げされていない」
145. 79年前のドニエプル川
146. 井原鉄道について
147. 「急行50周年」と井の頭線の歴史
148. 戸塚安行について
149. 「防府地形の変遷」より
150. 宇部線と小野田線
151. 小野田開作から小野田セメントへ
152. 周防灘干拓遺跡と長州藩
153. 盆地という表現
154. 「終戦ではなく休戦である」
155. 「家内安全 健康増進」
156. 野辺地の日本最古の鉄道防雪林
157. 「経済的な農業を営み、過酷な労働から農民を解放すること」
158. 能代線から五能線へ
159. 「土木用語にしては文学的な表現」
160. りんごの年表
161. 江戸時代からの阿賀野川の河道の変遷
162. 白新線と潟
163. 「朝鮮人蔘」から「高麗人蔘」へ
164. 「地図にない湖」
165. 「お国一の貧地」から「飽田」へ
166. 「印鑑」がその人を証明するのか
167. 茶屋地区の引堤(ひきてい)
168. 轡塘(くつわども)」
169. 「球磨川水系緊急治水対策プロジェクト」
170. 大牟田と三池干拓
171. 「われわれは〇〇がなくても生きていけるが、△がなければ生きていけない」
172. いつの時代の東海道か
173. 平城宮跡と平城遷都1300年記念事業
174. 右と左
175. ケイトウの花
176. 「カルト宗教」
<2023年>
177. 国道17号線の20kmの渋滞
178. 南方を読みながら
179. 「政争と動乱、飢饉と災厄など混迷の真っ只中」
180. 経世済民と経済
181. 鶴見川から多摩川、そして利根川を結ぶ路線へ
182. 「茅ヶ崎公園自然生態園」
183. 中央本線沿線から記憶を辿る
184. 「利根川宣言2000」
185. 近くて遠い国の健康保険制度
186. 後楽園の井田
187. 30年とか半世紀とか時間をかけて進める
188. JR城端線
189. 丹那トンネルの上の歴史
190. 「狩野川と人々の付き合い方の見直しが求められている」
191. 「交通権」と交通基本法
192. 雑踏警備の歴史
193. 後の世に「郷土の先覚者」となる
194. 河川改修工事と沖野忠雄
195. 八ヶ郷用水の歴史をたどる
<2024年>
196. 奈良と大阪を結ぶ近鉄線
197. 皇居東御苑の「雑木林」
198. 賀茂用水から牟呂用水へ
199. 牛川と豊川の舟運
200. 渋沢栄一が生まれ育った血洗島
201. 「成功は社会のおかげ」
202. 備前渠用水の石碑と年表