事実とは何か 24 <未病と健康>

医療ニュースサイトで、こんな記事がありました。

逗子に「未病センター」 気軽に健康チェックを
2016年12月22日(木)配信 神奈川新聞


病気になる前段階の「未病」を改善しようと「未病センター」が21日、逗子市役所(同市逗子)内と逗子アリーナ(同市池子)内に開設された。健康状態のチェックや健康に関するアドバイスを受けることができる。


未病センターは、未病を治す取り組みを進める県から認証を受けた場所の総称。市役所1階には、血管年齢計や認知力チェックなど、健康状態を測定する機材が並ぶコーナーが設けられ、保健師や管理栄養士との健康相談ができる。健康への関心が薄い市民にも、市役所を訪れた際に気軽な健康チェックを促す。


逗子アリーナでも同様の機材が利用でき、健康運動指導士によるアドバイスが受けられる。


市役所で同日行われた式典で平井竜一市長は「一つの自治体で2カ所に設置されるのは県内でも初めて。より一層、健康に生き生きと暮らせるまちづくりを進めていきたい」と話した。

検索してみると、神奈川県では2015年にはすでに未病センターの事業を始めていて、第一号が小田原市にできていたようです。


「未病センターとは」の説明は以下のように書かれています。

手軽に健康状態や体力等をチェックし、「見える化」することができ、その結果に基づくアドバイスや「未病を改善する」取り組みのための情報提供を受けられる場です。(利用料は無料または実費程度)さらに、改善のためのプログラムの体験や交流の機会の提供を行うセンターもあります。


「未病センター」の「具体的な内容(機能)」には「イ. 健康に関する相談・アドバイス」として「例)保健師による相談、民間サポーターによるアドバイス」と書かれています。
ただ、その「未病センター認証要綱」を読むと、申請と認証の基準には医師や医療従事者の存在は必須ではなさそうです。



「未病」という言葉については、日本語でもなく、医学用語でもないらしいことを書きました。
「気づいていない病気があるかもしれない」と不安にさせて、「何かをしなければ」と駆り立てられたその先にはどんな世界が広がっていくのでしょうか。




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