今日のタイトルからして、生理的にイヤだと思う方がほとんどではないかと思います。
栄養摂取と排泄というのは、生物の生理学的には基本的な大事な知識ではあるのですが、普通は「食べながら排泄のことを考える」ことはあまりしないですよね。
「排泄」が頭によぎりそうになると忘れるように意識して、目の前の食品に集中するのではないかと思います。
その点、私なんかは赤ちゃんは飲みながら排泄をすることをいつも考え続けていますし、医療や介護従事者というのは患者さんの排泄物を見た直後でも食事をしたり、時にはその排泄の話題まで話をしながら食事をしてしまう特殊な世界です。
でも社会的には、うんちやおしっこといった言葉さえ、食事中のタブーではないかと思います。
<「この食べものは体に良い」から「便通に良い」へ>
ヨーグルトが好きで毎日欠かさないのですが、ここ数年は飲むヨーグルトに嗜好が変化していました。
中高年の女性ですから、カルシウムが多めの製品を好んで購入していました。
最近またふと嗜好が変わって、普通のヨーグルトが食べたくなり、以前から見慣れていたヨーグルトの容器を手に取って驚きました。
「便通に良い」とか「お通じのために」といった言葉がパッケージに書かれていたからです。
仕事がら、他人の排泄介助のあとに自分の食事をしても気にならないのに、さすがに日常生活の中では、この表現にウッとなりました。
たしか、以前は「乳酸菌」とか「ビフィズス菌」ぐらいではなかったかと思うのですが。
いくつかのメーカーを見ましたが、どのメーカーのヨーグルトにも「排泄のためによい」ことが書かれていて、購入をためらいました。
結局は、好みのヨーグルトかどうかよりも、その「効能」の表現がより直裁的でないパッケージを選ぶことになりました。
でも「便通によい」と書かれたこの容器が、食品の入っている冷蔵庫で保管されるのかと思うと、汚いわけではないのになんだかなあ〜の気分でした。
シュールですよね。
「シュールな光景」まとめはこちら。