運動のあれこれ 5 <準備体操>

今日の「運動」は社会運動的なことではなくて、体を動かす方の運動です。


以前、「プールでの水難事故」で、がむしゃらに無酸素運動的に泳ぐ中高年層が増えたことへの不安を書きました。
もうひとつ気になるのが、準備体操をしないでいきなり泳ぐ人がけっこういることです。


私も20代とか30代頃は、ちゃちゃっと軽く手足のストレッチをするぐらいで泳ぎ出していました。
学校での水泳や体育の授業では準備体操の重要性を教わるのですが、成人になってからはどちらかというと早く泳ぎ始めたい、少しでもたくさん泳ぎたいという気持ちが勝ってしまっていたのかもしれません。


40代ぐらいになってからは、準備体操が不十分なまま泳ぎ始めるとピキッとした痛みのあと数ヶ月は痛みが続くことが時々起こるようになりました。
そういう時は、泳ぎ始めた時にその部分に違和感や気になる感覚があるのですが、ついついいつものペースかそれ以上の負荷をかけた泳ぎをしてしまうことが多いようです。


その失敗から、念入りに準備体操をするようになってきました。
準備体操をすることで、体のどの場所がいつもと違う感覚なのか意識しながら、気になる部分を重点的にストレッチするようにしています。
そして、反動をつけずにゆっくり伸展することを心がけています。


だいたい、プールサイドで10分ストレッチしたあと、さらに水中でも5分ぐらいストレッチをしています。
そこから最初はゆっくり泳ぎながら、手足や体幹のその日の感覚を感じ取りながら、次第にペースをあげていきます。


自己流ではあるのですが、競泳大会の会場での選手の方々のウオーミングアップから見て学んでいます。


週に2〜3回程度ですがこうした準備体操の積み重ねで肩周辺の柔軟性が保たれて、抵抗のない泳ぎを少しずつ実現できているのかもしれません(個人的体験談)。


前屈も、以前よりは柔軟性が出て、手のひらを床にぴったりつけてもまだ余裕があるくらいを維持できています。


たかが準備体操、されど準備体操。
やはり継続は力なりを感じています。


個人差はあると思いますが、水に入る前にはその日の自分の体調を確認するためにも準備体操をしたほうがケガを少なくできるのではないかと、いきなり泳ぎ始める人を見て心配しています。




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