数字のあれこれ 39 <2時間に2万個?>

8月27日の落雷は本当にすごかったですね。
戦闘地域に行ったことはないけれど「集中砲火」という言葉が頭に浮かんだほど、途切れることなく「バリバリ、ドカン」という音がしばらく続きました。


遠くで雷鳴がし始めてから、おそらく10分もしないうちに私の地域ではそんな状況になりました。
雨もすごくて、台風でもこんなに窓ガラスに吹きつけるような降りかたは記憶にありません。
横殴りの雨がしばらく、ベランダと窓ガラスを打ち付けていました。
おかげで翌朝には、ベランダとサッシの溝がまるで大掃除をしたかのようにきれいになっていましたが。


今までで経験したことがないほどの雷雨だったのですぐにスマホで情報収集を始めたところ、「19:49に東京駅から50kmの範囲に10分間に1133回の落雷」が目に入りました。
しばらくして、「都内に2時間で2万個の落雷」という情報が流れました。
わあ、「あれが2万個の威力なのか」と妙に納得してしまいました。


今まで、落雷の数を数えるという必要性も発想も私の生活の中にはなかったので、こうして正確に観察され記録されていることで、生活が守られていることを改めて感じました。


さて、その「都内に2時間に2万個」のニュースはどこからだろうと、時間が経ってから気になり出して検索して見たのですが、出てきたのはフジテレビのニュース番組をもとにした情報だけでした。
しかも、都内ではなくて「関東で確認された雷の数は約2万個」で、「2時間」というわけでもなさそうです。


そこで、「東京駅から50kmの範囲に10分間で_個の落雷が観測されました」という情報を出しているのがフランクリンジャパンという会社だったので、そのサイトで27日当日の落雷数を見てみました。
16:49から21:19までの落雷数を足すと11864回でした。
その大半が、18時過ぎから20時半ごろに集中していて、そういう意味では落雷が集中した2時間だったようです。


それにしても、11864回の落雷ってすごい回数ですね。
それを正確に観測しているところも、本当にすごいですねえ。


今まで、近くで落雷があってもテレビやパソコンに異常が起きたことがなかったのですが、さすがにあの夜はまずは電源を抜こうと思い立ちました。
ところが、集合住宅のアンテナが故障し朝までテレビがつかなくなりました。
そしてひかり電話もインターネットもつながらず、ルーターが落雷で故障したのかと思い、翌朝、修理の手配が大変だなとあれこれ心配しながら過ごしましたが、なんと、どちらも復旧していました。


きっと落雷の数に比例して通信機器の故障や苦情の電話が殺到して、あの夜に働いていた方々は対応に追われて大変だっただろうなと思います。
数字に弱い私には、「落雷2万個のレベルは、アンテナやテレビが故障するレベル」と記憶されたのでした。


それにしても、今年は「夏」というだけで災害の気候ですね。




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