10年ひとむかし 55 使い捨てカップの飲み物

正確な時期は覚えていないのですが10年ほど前ぐらいから、電車の中で使い捨てカップに入った飲み物を飲む人をぼちぼちと見かけるようになりました。

おしゃれなお店の飲み物を持っている「私」を意識しているのかもしれないと、ちょっと意地悪く見ていたのは、そのままカップを座席の下に置きっ放しにしたり、ペットボトル専用のゴミ箱に捨てられているのが目につくようになったからでした。

 

中には氷が溶けたものが残っていて、倒れて周辺を汚してしまっていたり、そういう場面というのはこちらの感情をざわつかせるものです。

電車の中で飲むのは良いか悪いかではなく、好きか嫌いかの気持ちの問題だからと私自身の価値観を押し付けないようにしていても、さすがに自分勝手な行動だと批判的な気持ちになります。

 

その後、コンビニで使い捨てカップに入れたコーヒーが手頃な価格で販売されるようになって、電車の中でコーヒーを飲む人が増えました。

コーヒーの香りは私は好きですが、服が触れそうなぐらいの混雑した車内ではちょっと緊張感の方が強くなります。

 

それでも、その頃はまだ、きっと一次的な流行で終わるだろうと思っていました。

 

最近はあのスクランブル交差点のような雑踏や朝晩のラッシュ時間帯でも、年代や性別に関係なく、そうした飲み物を片手に駅構内や電車内を歩いている人を見かけるようになりました。

 

 

もしかしたら、そういう人混みでも人にぶつからずに歩けるという自信があるからでしょうか。

でも、ぎゅうぎゅう詰めの中で、カップ片手の方がそばに来たり目の前に立たれると、「急ブレーキがかかってあの飲み物がこぼれたら」と不測の最悪の事態を想像して落ちつかなくなりますね。

実際に、床や地面には結構こうした飲み物のこぼれた跡を見るので。

 

 

さらに最近では電車だけでなく、服や本を扱っているお店の中も飲みながら商品を見ている人が目につくようになりました。

冷たい飲み物が入っているカップは周りに水滴がついていて、商品に落ちるのではないかとヒヤヒヤします。

 

良いか悪いかは一旦脇に置いて、こういう行動をとる人と取らない人の差は人との距離感の個人差なのでしょうか、それとも他の人の存在が目に入るか入らないかの違いなのだろうかと気になっています。

 

そして、またきっと新たな小さなはやりが起きて、「どうしてこんなことをする人がいるのか」という周囲の葛藤を生み出していくのかもしれませんね。

次は何に驚かされることでしょうか。

 

 

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