散歩をする 159 白河から那須へ

郡山市では阿武隈川の近くを歩く時間が取れそうにないのですが、地図を見ていると白河駅阿武隈川がぐんと近づいているようです。駅前に小峰城跡があり、そのそばに阿武隈川が流れています。

帰りは、一旦下車してここを歩いてみようと思いました。

 

白河駅小峰城

 

高校生の頃、日本史の授業で耳にした地名です。

駅舎も、そして小峰城に通じる地下通路も、その歴史を大事にしたデザインになっていて整備されていました。

周囲にある住宅や保育園なども、小峰城に合わせたような外壁で、とても落ち着いた街でした。

城内に入ると、東日本大震災で城壁などが崩れた写真が展示してあり、その復旧の過程が記録されていました。

お城の 小高い場所に行くと、阿武隈川の川面は残念ながら見えないのですが、蛇行して流れて作られた地形がわかるようでした。

 

城山公園の椅子に腰かけて周囲の風景をゆっくり眺めていたら時間切れになり、阿武隈川のそばへ行く時間はなくなってしまいましたが、新幹線で通過していた新白河駅のすぐ隣にこんなに美しい街があったことを知ることができました。

 

*白河から那須へ*

 

白河駅の次が新白河駅で、ここで新幹線に乗れば1時間20分ほどで東京に着きますが、今回は在来線を使い3時間半ほどかけて帰る計画です。

 

安積疏水を知ったことで、那須疏水のことを思い出し、その地域を車窓から見てみようと思いました。

明治政府の殖産興業政策により、1885年(明治18年)、県令三島通庸や農場経営を目指した八坂武、印南丈作などの地元有志により、約5ヶ月という短期間に本幹部が開削された。1905年(明治38年)にも水門や導水路が建設された。那須野が原北部の那珂川の岩崎取水堰より取水し、扇状地である那須野が原に農業用水を供給している。供給対象面積は約4300ヘクタールで、那須塩原市大田原市那須野が原の全域に渡す。

 

5月に東北を回った時に見た水田も、それぞれの地域の歴史を見直してみると全く違う風景に見えてきそうです。

 

安積疏水もそうでしたが、説明文と地図を突き合わせて見てもどこにあるのか見つけるのは難しく、那須疏水も全体像がわからないままでしたが、とりあえず車窓の風景から何か発見できるかもしれないと計画に入れたのでした。

 

河川や用水路の上流がわかるように、山の方の車窓を眺めましたが、複雑な地形の細い谷津のような場所まで隅々に、整備された用水路と水田が広がっていました。

 

日本は昔から、何世紀もこうした水田の風景だったのだと、私は思い込んでいたのでした。

 

 

 

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