水のあれこれ 114 災害時の水がもたらすもの

昨年末に、房総半島に干潟という場所があることから房総半島を横断し、そのあと外房線、内房線を使ってぐるりと回りました。

その海岸線の美しさと様々な地形が印象的で、近々、まだ歩いていない房総半島の先端部を訪ねてみようと思った矢先の台風15号でした。

 

台風が去って2日ほどしてから、散歩で歩いた街、耳にした地名の状況が次々と伝えられその甚大な被害と長引く停電と断水のニュースを、毎日自分のことのように追っています。

 

あの房総半島の複雑な地形は、わずかの平地に家が集まり、道路や鉄道も海岸線や山肌のぎりぎりのところに造らざるを得ないところが多いようなので、昨年末から実際に散歩したことで災害時の復旧の大変さを想像できました。

 

*カビの発生*

 

今回の被害はまず風で家や鉄塔の損壊での大規模な停電や断水が想像を超えるものでしたが、それに続く低気圧の雨のあとにカビの被害が大変であることが伝えられていました。

災害時には、水の大切さとともに水の存在がもたらす感染症の怖さもあるのですが、その一つにカビがあることを思い起こさせました。

 

私が高校生まで暮らしていた地域は、年間三分の二が曇りか雨で湿度の高い地域でしたから、よく室内でカビを見かけました。1970年代ごろに出はじめた家庭用の小さな除湿機を購入したら、一晩でそのタンクに水がいっぱいになったことに驚いたものでした。

 

都内に戻ってきてからはそれほどカビを見かけることがなくなり、カビの怖さを忘れていたところがありました。

ニュースの映像で、青や白のカビが壁一面に生えている状況に、これも災害時の非常事態の一つだと感じました。

 

家のあちこちに置いてある温度・湿度計を見ながら冷房から除湿へ切り替えたり換気扇をつけておくのも、あの子どもの頃のカビへの恐怖心もあるのですが、停電したらすごいことになるかもしれません。

 

水の存在は腐敗や劣化の原因になるので日頃から非常時に備えて考えておかなければ、でもカビの発生を抑えるのは不可能そうだし、どうしたらよいのでしょうか。

具体的にどのような世代に、どのような健康被害があるでしょうか。

 

 

「水のあれこれ」まとめはこちら

災害関連の記事のまとめはこちら