いわきを過ぎるとまた海に近づきながら、小さな川を中心にひらけた落ち着いた風景が車窓に繰り返しあらわれます。
しばらくすると、緑豊かな森のようなところを通過しました。「あ、ここがあのJビレッジ駅」とわかりました。ここまでくると、もう少しで富岡駅です。
少し長いトンネルと抜けると福島第二原子力発電所のそばを通り、真っ青な太平洋が見え始めました。
到着した富岡駅は新築で、駅構内の売店やイートインのような場所もあり、綺麗でした。
以前からこの辺りの航空写真を何度も見ていたのですが、海岸沿いに何か建物があるので漁港が残っているのだろうと思い、代行バスの待ち時間を利用して海岸沿いを歩くつもりでした。
ところが、駅から海側を見るとそこには広大な更地が広がっていました。
Wikipediaの富岡駅によれば、1898年(明治31)に開業した古い駅のようです。
当駅は東北地方太平洋沖地震とその津波で全壊した。そのためJR東日本は津波対策などを施した上で駅を震災前の位置より北に100mほど移設し、交通広場として整備して復旧させている。
2017年に駅が新しくなったようです。
駅の外に出ると、目の前は高さ10mぐらいでしょうか、切り立つ高台になっています。
Wikipediaの「富岡町」に富岡漁港の説明がありました。
かつては天然の入江の周囲の断崖を切り崩して作られた小良ケ浜漁港(平成12年、2000年廃港)を利用していたが、面積が狭くがけ崩れの危険もあったため、平成5年(1993年)に富岡川の河口に新漁港を建設した。
以前の漁港がどの辺りかわからないのですが、目の前の高台も「断崖を切り崩した」あとのように見える場所でした。
その高台よりも下の、かつての駅と同じ高さにあった住宅地は、更地と新しい家が混在していました。
目の前には青い青い太平洋が見える場所です。
代行バスの時間まで20分ほどあったので、真新しい駅の売店の中でお土産を探しました。
川内村の「スモークいわな」「炙りいわな」を買いました。
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