食べるということ  47 漁港で食べる

横須賀からの帰り道は逗子までバスを乗り継いだのですが、路線バスに詳しくない地域でこれを可能にしたのは、さらに2ヶ月ほど前にその「林」からバスに乗ったからです。

 

昨年11月は晴れて気温が高い日が多かったので、突如として「海を見に行きたい」と思い始めました。

そうだわずか500円で風景の変化を満喫した散歩の続きで、半島の西側をバスで回れないかと地図を眺めました。

京急線三崎口から荒崎行きのバスが、ちょうど三浦半島の西側の入り組んだ海岸線を走るようです。そして、終点の荒崎には荒井漁港があるようです。

これだ、久しぶりに漁港を歩こうと思いました。

 

終点の荒崎から歩いて海岸沿いを見て、途中からバスで戻る計画を考えているときに、その「林」から「逗子駅行き」に乗り、さらに葉山で海岸沿いを走る別の「逗子行き」に乗り換えれば海沿いをずっと見ることができそうです。

 

バスの本数も1時間に数本あるので、その日は途中でバスを降りて海岸沿いを歩き、三浦半島の海の風景を満喫した散歩になりました。

 

長井市場食堂*

 

荒崎からどこを歩こうか地図を見ていたときに、荒井漁港から十数分ぐらいのところに長井市場食堂を見つけました。

お昼ご飯をそこで食べようと決めて出かけました。

 

漁港の一角の2階に食堂があって、お刺身と天ぷらの定食を頼んでみました。

そして、ビールも。

青い空と海が目の前に広がって、食事ができるあがるのを待つ間も退屈しません。ガラスの向こうにそのおなかや脚の細部まで見えるほどの近さでトンビが旋回してくるのですが、ここでは食べ物を取られることもないのであんし〜ん。湘南の海辺ではおちおち食べられないですからね。

 

魚の名前をあまり知らないのは悲しいですが、おそらくカンパチの刺身と天ぷらで、アラのお味噌汁と、本当においしかったです。

 

満足して、またぶらりと海岸沿いを歩いていたら、道路に面した古い家の前に椅子がおいてありました。目の前は海です。

ああ、うらやましいな。時間があると海をながめられるなんて。

思わず腰掛けたくなりましたが、「自由にどうぞ」という椅子ではなさそうだったのでそのまま歩きつづけました。

 

 

漁港の雰囲気の中で食べるお昼ご飯。

なんでこんなに惹かれるのでしょうか。

 

 

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