水のあれこれ 133 プールの水を維持する

3月上旬に泳いだのが最後で、かれこれ2ヶ月ほど泳げていません。

たぶん、1年とか2年泳げない時が続いても大丈夫、と自分に言い聞かせていますと書いたのは2月20日で、まだこの時には1週間後に休校などの大変化が始まるとは思っていなかった時期でした。

なんとか、プールは閉鎖されないだろうと信じたかったのでしょうね。

 

泳ぎ始めて30年、2ヶ月も泳いでいないのは初めてのことになりました。

ただ案外それほどイライラすることもなく、この状況を静かに受け止めている感じです。

 

2ヶ月泳げない状況はもちろん私だけでなく世界中の水泳好きの人たちも同じで、どんな思いで過ごしているのかなと思っていました。

 

そしてプールは今、どんな状況なのだろうと気になっていたところ、4月29日付のNHK NEWS   WEBに「スポーツクラブの休止相次ぐ 経営や選手育成に懸念も」という記事があり、プールの維持管理について書かれていました。

それでも25メートルの長さがあり、6つのコースを持つ室内プールには水を張り、水温を一定に保っています。一度、水を抜いてしまうと、再び水をためて水温をあげるのに時間や費用がかかることや設備がさびるのを防ぐことが理由ですが、維持するのにも大変な費用が掛かります。

 

支配人の清水桂さんは「固定の維持費は年間でおよそ1000万円になるほか、60人いる従業員の給料を払うことを考えると、休業期間が3ヶ月を超えると経営は難しいです。スイミングクラブはどこも同じくらいの厳しい状況だと思います」と話しました。

 

私の場合はクラブではなくて公共のプールを利用していますが、それでも、使わずにプールを維持することが大変なんて今まで考えたこともなかったのでした。

 

 

5月になったら泳ぎに行けるかなと楽しみにしていたのが、また遠ざかってしまいましたが、それよりも何よりもプールがなくなってしまうことを心配する状況の方がつらいものがありますね。

各地で泳ぐことを学ぶ場所ができて、そしていつの間にか老若男女、泳ぐから歩く、踊るまで水の中で楽しむ時代になった、そんなプールの歴史の重みです。

 

 

 

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