トイレもバリアフリー化やセンサー式の水栓や石鹸など、ほんとうに夢のような設備が増えました。
今回の新型コロナウイルス感染症の予防のために、常に手に触れるものに対して敏感になっているので、今まで以上にトイレの設備が気になっています。
公共のトイレだと内側への開き戸がほとんどで、ドアノブを触らなくてすむような引き戸にするにはドアを収納する場所が確保できないためだと思いますが、「誰でもトイレ」で見かけるくらいです。
ただ、ここ数年ぐらいで見かけるようになったのが、JRなどのトイレに使用されている半円形のような形のドアで、スライドして内側へと回るタイプです。
あれは、荷物が多い時やドアノブをあまり触りたくない時にも便利ですね。
*人感センサの広がり*
あと、いつ頃からでしょうか、自動水洗が広がり始めました。
こうした変化も後で振り返ると、いつだったのかがすでにわからなくなってしまっています。
世の中の変化を正確に記録するというのは、結構、大変ですね。
センサー式も壁にボタンのような装置があるものや、ただ立ち上がっただけでしばらくすると流れ出したりするものなどいろいろですが、それぞれの使用方法が異なるので、初めて入ったトイレだとしばし立ち尽くすことがあります。
壁のボタンを押すのかと思って何度も触っても反応しなくて、さあどうしようかとよくよくみると、小さな表示で「手をかざしてください」と書かれていたりします。
私だけでないのでしょう、しばらくするとそのセンサーは人が押した痕ができ始め、とうとう大きな字で「押さないでください。かざすだけで流れます」と表示されるようになりましたが。いやはや、スタイリッシュにしすぎると、使用方法がわからなくなりますね。
立ち上がっただけで流れるタイプも秒数の設定が違うのか、しばらく「本当に流れるのか」というぐらい待つもののあれば、もう少し離れないと流れないものもあります。
けっこう、みなさん、あの個室の中で動揺しているのではないでしょうか。
立ち上がっただけで流れる自動水洗は物を落としてしまった時にちょっと困るのですが、手をかざすだけで流れるタイプはけっこう便利だと思いますね。
Wikipediaの人感センサを読むと、ただ水を流すだけでなくてもっと機能があることを知りました。
個室トイレ内
個室トイレに設けられ、人間の所在を検知する。一定時間以上、同一人物が入室したままの場合に通報する機能をつけることもある。
トイレでは、一定以上入ったままの場合、中で倒れている可能性もある。そのため、それをセンサで検知し、通報する。一部の病院などで用いられることがある。トイレ内は人間感情的に監視カメラをつけにくいため、センサが用いられる。
また、デパートなどでも開店時間中にトイレ内に隠れ、閉店後活動する窃盗犯がいるため、防犯上取り付けているところもある。
もしかするとこの機能を表示してあれば、女性のトイレの滞在時間を短くすることに役立つのではないかと思うのですけれど。
まあ本当に生理現象でどうしようもない時には通報されてしまったら辛いですから、脅しのような表示はできないのでしょうか。
センサで水が流れたり、蓋が閉まったり、手で触れるものが減ったことがこのわずか10年ほどで広がっていることが、今回ありがたいと痛感しています。
「トイレについてのあれこれ」まとめはこちら。