訪ねたすべての場所を散歩などの記録としてブログ内に書き残せてはいないのですが、白子川の下流を歩いたことがあります。
散歩のサマリー的に記録している卓上カレンダーを引っ張り出して確認したら、2018年3月下旬でした。
成増駅から白子川沿いに歩き、赤塚城のある赤塚公園に行きました。目的は、白子川が新河岸川と合流する手前の三園浄水場のそばにある「水道道路」を歩くという、ちょっとマニアックなものでした。
成増駅から坂道を降りると、Wikipediaの白子川に掲載されている写真のようにコンクリートで護岸されたまっすぐな川でした。
川というと80年代までの川は汚くて臭いという無意識の警戒感があるのか、この時もおそるおそる白子川に近づいたのでした。
驚くほどきれいな水が流れていてゴミもなく、この川はどこから流れてくるのか、いつか上流を歩いてみようと思っていました。
*白子川のそばを歩く*
大泉井頭公園の水たまりのような場所から始まった流れはすぐに水量を増し、川のそばの風景もさまざまに変化しながら下流へと向かっていました。
長細い大泉井頭公園が終わるあたりまで、右手には畑が続き、そのあたりからはおそらく70年代から80年代頃の一戸建て住宅ブームと私鉄沿線開発の頃に建てられた住宅と思われる風景が続きます。
遊歩道ぎりぎりに住宅があって、今でこそ深いコンクリート護岸になっていますが、きっと水のそばに人が住むことの葛藤の歴史を感じます。
しばらくすると忽然と遊歩道が終わり、西武線の鉄橋を迂回してまた遊歩道沿いを歩きました。
水は相変わらずきれいで、コンクリートの三面張ですが水草が青々と茂り、カモなどの水鳥もいます。誰かの手によって整備され続けていることを感じる流れです。
しばらく歩くと、緩やかに川が蛇行する手前あたりから、昔懐かしい香りがしてきました。
まさかと思ったら、なんと牛舎があり、中にいる牛と目が合いました。
周囲には今風のマンションや家がすぐそばまで建っています。
苦情が来るのではと心配になりましたが、地形をみれば以前なら牛のための牧草地で、人が住む場所としては選ばなかっただろうなと想像しました。
そこを過ぎると、地図では遊歩道が一旦途切れるようなので道路へと出ました。
しばらく歩くと少し緩やかな坂道をのぼり、氷川神社がありました。由来を探して見たのですがわかりませんでした。
ただ、このあたりから白子川は「断崖の下」を流れているように見える高低差です。
氷川神社から大泉ジャンクション方向へは下り坂になり、また白子川に近づきます。
ジャンクションとの交差点のあたりの一段と低い河川敷が、練馬区の公園になっていました。
すり鉢状の地形のようで、周囲が高くなりながらぎりぎりまで住宅地として開発されてきたように見えます。
この先の白子川の中流域も興味深かったのですが、すでに猛暑日が始まっていたので途中からバスに乗って帰宅しました。
「水の神様を訪ねる」まとめはこちら。