発達する 32 小さな工夫の積み重ね

1年前は、こんな生活になるなんて思いもしなかったと、つくづく思うこの頃ですね。

 

マスクをせずに飲食をともにするリスクは簡単そうでなかなか社会に浸透しないのは驚くのですが、まあこれはこんな非常事態でなくてもいつも通りでしょうか。

たとえば電車が出発するときに「ホームの端を歩かないように」「黄色い線の内側を歩いてください」と毎度アナウンスがあるのに電車に近づくように歩く人も多いですね。

あるいは階段などでホームが狭くなっているところでは並ぶなと文字で書かれ、斜線がホーム上に描かれ、さらに「狭くなっているので立ち止まらないように」と何度もアナウンスされているのにそこで並んだり立ち止まる人がいて、気が小さい私は、なぜそれを無視できる人がいるのだろうとちょっとドキドキしています。

 

スマートフォンの出現やバックパックを背負う流行とか、この10年、新しい何かが出ることでまた軋轢が生まれ、「〇〇はしないように」という注意が増えました。

最近では、あの耳に突き刺すだけのイヤフォンを線路内に落とさないようにという注意が掲示されるようになりました。

 

新しいことが増えるとまた不注意な行動が増え、でも、注意喚起すればするほど人は耳を塞ぐ習性があるのかと思ってしまいます。

ヒヤリとした経験を社会に広く共有することは難しいのかもしれませんね。

 

*けっこううまく変化している部分もある*

 

反面、こんな非日常の生活が続く中でも、社会というのはけっこう我慢強く、そして工夫をしながら変化していくものだと発見することがあります。

 

ここ数ヶ月の変化だと思うのですが、レジでお釣りを受け取るときに、トレイを少し傾けた端っこに小銭を綺麗に重ねてくださる店員さんが増えた印象です。

これだとスッとまとめて取れるので、とてもスムーズです。

感染症対策で直接、お釣りやレシートを渡さなくなった当初は、トレイに小銭をそのまま広げて渡されることがほとんどでした。

それを全部集めて財布に入れるまで、けっこう手間取りますね。

さらにレジ袋が有料になって、お釣りを受け取りながらマイバックに商品を自分で入れあたふたしている間、店員さんがじっと待っている間の悪さで余計に焦ります。

 

どこかのお店で始めたのかもしれませんが、あっという間にあちこちでこういう受け渡しが定着した印象です。

 

 

生活というのは、社会の中のこういう小さな工夫の積み重ねがあるのかもしれないと、興味深く感じています。

 

 

 

 

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