散歩をする 270 羽村取水堰からの導水路を歩く

最高気温が13度という暖かな日に、JR青梅線に乗って羽村に向かいました。

玉川上水の取水堰のある羽村の街は大好きで、いつも心が弾みます。ただ、この日は電車に乗っていると居眠りしそうなほどの暖かさで、駅についたときには気だるくなって歩く気力が半減していました。

 

えいッと気を取り直して、多摩川の方へと歩き始めました。

今日は取水場のある多摩川のそばではなく、その崖の上を目指します。交差点から南東に細い道があり、旧鎌倉街道のようです。

ロウバイの香りが漂っています。ソシンロウバイです。

 

どうやら再開発計画があるようで、あちこちに反対のプラカードが立っていました。

「道に歴史あり」「鎌倉街道を守ろう」

あちこちを歩くようになって、この「道に歴史あり」の言葉には全面的に賛同ですね。

ただし、それぞれの地域の事情があるので、社会の問題との距離の取り方も私自身、少し変わってきました。

 

そんなことを考えながら羽村東小学校の校庭の横の道を入ると、その下にある取水場から轟々と水の音が聞こえてきました。

 

にわかに元気が出てきました。

よし、この導水路に沿って歩こう!

 

*神明緑道*

 

取水場の上からJR青梅線の線路の手前の旧青梅街道と川崎街道の交差点の近くまでまっすぐな道路が描かれていて、そこが導水路の上にある道のようです。

普通の車道だったので、この先に本当に導水路だとわかる道があるのかちょっと不安になりながら、JR青梅線の踏切を渡り、その延長上のあたりを目指しました。

 

コンクリート製の数十センチほどの柱が立っている細い道がありました。

まっすぐ北東へと続いています。

道の名前の表示も「水道局用地」の表示もないのですが、もう一度iPhoneのマップで確認しました。あとは道なりに進んでいけば良さそうです。

 

小さな畑があり、住宅の裏側を歩き、団地の中を突っ切ると、その先の住宅地の中へと「神明緑道」と表示された道がありました。

このあたりからは遊歩道の趣です。

しばらくすると、その道は工場に挟まれた場所になりました。

工場敷地内のようなところを突っ切るので、立ち入ってよいのか戸惑いましたが、満開の梅が何本もあり、遊歩道のようです。

 

この下に、1世紀ほど前に造られた、村山貯水場まで続く導水管がある。

すごいなあと思いながら歩いていたら、米軍横田基地の前に出て、遊歩道はぶっつりとなくなったのでした。

ここから迂回して、基地の反対側の武蔵村山市中原のあたりからまたまっすぐな道があるので、そこを目指します。

 

一旦、東福生駅まで歩き、そこから八高線箱根ヶ崎駅に向かいました。

八高線の車窓から広大な基地が見えました。ああ、まっすぐに導水管に沿って歩けたらこんな迂回をしなくていいのに、私は何をしているのだろうとちょっと徒労感が出てきましたが、もうひと頑張り歩きます。

 

 

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