3月12日、山梨県知事が「歓送迎会や謝恩会、お花見はぜひやってください」と県民に呼びかけたニュースを見ました。
山梨「ぜひ歓送迎会・お花見を」独自対策で感染者減
(テレ朝news、2021年3月21日)
東京都では12日、新たに304人の新型コロナウイルス感染が確認されました。4日連続で同じ曜日を上回っています。
”リバウンド”も懸念されるなか、政府や東京都の小池都知事は「お花見を控えて」とメッセージを出していますが、山梨県の長崎幸太郎知事は「ぜひお花見をしてほしい」と反論しました。
長崎幸太郎知事:「送別会、歓迎会、お花見については、山梨県の感染状況が収まっているので、ぜひ大いに行っていただきたいと思うが、感染拡大リスクも引き続きあるので、こういう形で気をつけて頂いて会を催して頂きたい」
山梨県の新規感染者は今月に入って9人。12日現在の病床使用率は1.1%、重症者はゼロです。
知事の発言に対し、加藤官房長官は11日、歓送迎会やお花見などについては自粛を求めていると説明。今度は長崎知事が反論しました。
長崎幸太郎知事:「政府がやるべきことは、田舎の歓送迎会にいちいち口出しすることではなくて、もっと大きなことに気を配って頂きたい。そもそも感染防止対策の最前線の責任は各県の都知事にあるわけですから、我々山梨県の(感染)状況を、見て、歓送迎会、お花見は全く差し支えないと、注意をしながらであれば差し支えないと、そういう話をすることのどこが悪いんだと」
(以下略)
「田舎の歓送迎会にいちいち口出しすることではなくて」という発言を聞いて、ちょっと引っかかっていました。
*各都道府県の人口と感染者数*
この一年間、毎日、数字を追っています。いつ頃からか、東京都の感染者数が午後3時に発表されるようになったので、その時間にWebニュースをざっとみる習慣になりました。
こんなに各都道府県のことを気にした日々は、今までありませんね。
ダントツで多いのが東京、そして大阪、埼玉、千葉、神奈川、愛知、福岡などが続いています。一年間、これはほぼ同じ傾向で、やはり人口あるいは人口密度と感染症拡大は関係があるのだと実感しました。
患者数が少ない県だと一桁が続いているのに、多い都道府県は3桁、そして年末年始は4桁までいきました。
遠出の散歩で車窓から見えた風景や、Macの地図の航空写真でみる住宅の密集度と重なり合います。
ただ、案外と各都道府県の人口を知らないままに来ていたので、京都の感染者数が少ないのになぜ愛知の方が多いのだろうと、疑問に思いながらそのままにしてしまいました。
2017年(平成29)の人口が多い順でいえば、東京、神奈川、大阪、愛知、埼玉、千葉、兵庫、北海道、福岡、静岡、茨城、広島、京都、宮城と続いています。
そういえば、兵庫や静岡も感染者数二桁台が続いていましたね。
2015年(平成27)の国勢調査人口のグラフでは、愛知県は約741万人に対して、京都は261万人でした。
なんだか京都は人口が多そうというイメージは全く違っていました。
山梨県は83万人で、ちょっと意外だったのはお隣の長野県の209万人です。静岡は案外と多くて370万人でした。
車窓から見た風景は似ていたのですが、人口はこんなにも違うのですね。
このニュースのおかげで、私の漠然とした都道府県の人口を見直す機会になりました。
ただ、感染症対策では「田舎」というあいまいな表現ではなく、人口密度から考えた方が良いのかもしれませんね。
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