新幹線に乗るのは11月中旬に北陸道をまわった時以来なので、3ヶ月ぶりです。
見ているだけでなく、このままどこかへ行ってしまいたいという衝動が時々ありましたがこらえました。
まだ緊急事態宣言の最中ですから、がらがらの新幹線にひっそりと乗りました。
豊橋駅までこだまだと2時間かかります。のぞみだと名古屋まで1時間半で行けますから、ずいぶんとゆっくりに感じますが、東海道本線を利用していた時代を考えると、ほんと、夢の超特急ですね。
今回は、むしろこだまでゆっくりと行くことが楽しみでした。
あちこちの駅でのぞみとひかりの通過待ちもあるので、なんとこの2時間で33本の東海道新幹線を見ることができたのでした。
満足して、豊橋駅で下車しました。
*三河湾の海岸沿いを走る*
愛知県に入ると、なんだか陽の光が明るいような気がします。
三河湾が見え、海面が光っているからでしょうか。新幹線でここを通過するときに、ちょっとだけ見える三河湾の雰囲気が、瀬戸内海に似ていて好きな風景です。
いよいよこの海岸線を回るのだと、蒲郡(がまごおり)駅へと向かいました。
名鉄線に乗り換え、西浦駅を過ぎたあたりからはずっと左手に海が見えます。
少し風がある日で白波が立っていますが、2月下旬はもう春を感じさせる陽光です。
ところどころ切通しに線路が造られていて、小高い場所が近づいたり離れたり、海岸線に鉄道を敷くことは大変そうですね。
1929(昭和4)年に前身の三河鉄道として開業したそうです。
田畑や落ち着いた住宅地、そして三河湾と、美しい風景が続いていました。
さあ、いよいよこの目で確認したかった「古新田」がある三河鳥羽駅が近づいてきました。
地図で見ると、干拓地と思われる水路が海岸沿いにありましたが、それが見えてきました。
どんな水田と用水路なのだろう。
ああ、ソーラーパネルで一面覆われていました。
時代の変化ですから致し方ないですね。
それでも、ここを見るためだけに日帰りで来ても、落胆はしなかっただろうと思う海岸線の風景でした。
このあたりには、どんな干拓の歴史や生活の変化があったのだろう。
それぞれの地域の歴史を知るには、時間が足りなさ過ぎますね。
「散歩をする」まとめはこちら。