あまり予測が当たるのは嬉しくないのですが、3月中旬、2回目の緊急事態宣言が終わる直前に遠出をしておいてよかったと思いました。
4月にはさらに遠出の計画が一つあったのですが、すでに3月下旬ごろからの雰囲気で無理そうだと感じた通りになってしまいました。
少し落ち着いたと思うと、ウイルスも変化するので、やはり長期戦ですね。
当分はひっそりと近場の散歩と、通勤途中に見える新幹線を眺めるしかなさそうです。
*1分と誤差がない*
通勤途中の新幹線が見える場所で電車を待つ間に、いつの間にか気づいたことがあります。
それはよほどなことがない限り、そこを通過する新幹線が全く同じ時刻だということです。
たとえば「7時26分」なら、本当にぴったり26分であって、25分でも27分でもないのです。
あの「ただいま三河安城を定刻通りに通過しました」 の意味は、このことなのだと改めて思っています。
そして、私はその駅に行くまでに二つの在来線を利用しているのですが、よほどの遅延がない限り、必ずその「26分」に通過する新幹線を見ることができます。
つまりは、新幹線だけでなく在来線もほんとうに正確に運行しているから、そのいつもの新幹線を見ることができるのだと、当たり前過ぎていたことのすごさに感動するこの頃です。
最初の頃は、「新幹線を見ることができてラッキー。今日もいいことがある」と自己暗示をかけていたのですが、最近はこの正確に運行している鉄道のおかげで今日も無事に出勤できるという気持ちになっています。
*たかが一便されど一便*
さて、ゴールデンウィークに入る前に、最初に乗る駅にも緊急事態宣言に伴う減便のお知らせが貼ってありました。
私の利用する時間帯ではないのであまり気にしていなかったのですが、4月30日にその新幹線が見える駅に到着したら、在来線がいつもよりスピードを落として走行していました。
安全確認とかの影響で徐行しているのかとその時は気づかなかったのですが、帰宅してから減便の影響だったらしいことと、減便までの経緯についての記事があったことを知りました。
運行ダイヤ変更、鉄道会社「混雑がまして密を招き逆効果」
(2021/04/23、読売新聞)
政府は23日、4都道府県への緊急事態宣言の発令に合わせ、鉄道会社に減便要請を行った。突然の運行ダイヤ変更を迫られた鉄道会社には困惑が広がっている。
鉄道ダイヤは、車両整備や運転士の人員配置など複雑な調整を行った上で決められている。特に、首都圏では複数の会社が路線を乗り入れる相互直通運転も多く、調整は煩雑だ。大手私鉄関係者は、「あまりに急な要請で、乗客に十分な周知ができない」と話す。
鉄道の車内はドアや窓の開閉などで十分換気されるため、これまでにクラスターの発生は確認されていない。都内の鉄道会社からは、「減便してもテレワークが進むわけではない。むしろ混雑が増して『密』を招き、逆効果にさえなりかねない」と憤りの声が上がる。
減便要請は内閣官房主導で、鉄道業界を所轄する国土交通省との事前調整なしに進められた。
22日夜、政府による減便要請の方針が報道で伝わると、国交省幹部は、「連絡は何も来ていない。新型コロナウイルス感染症対策推進室(内閣官房)が頭越しに働きかけたようだ」と語った。
ほんと、感染性が強くなっている可能性が伝えられいて戦々恐々としているのに、混雑させるのはリスクマネージメントとしては逆ですよね。
政治の駆け引きはよくわからないけれど、20秒早く出発させただけでも謝罪するほど正確な運行をしている鉄道の世界では、「一便を間引く」ことは簡単ではないし、かえって事故の元にもなりかねないのだろうと想像しました。
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