水のあれこれ 179 立川、富士見緑地の湧水

昭和用水が残堀川に合流する場所から150mほど上流側に、地図ではもう一本、東西に流れる水路が描かれています。

その上が崖線を利用した貯水地のようで、国立昭和記念公園内から流れてきた残堀川がそこでくの字に曲がって流れを変えています。

 

そのもう一本の水路は排水専用でしょうか、空堀でした。たどって歩くと、保健所の肥飼料検査センターの前を通り、東京都農林総合研究センターの試験場でしょうか、広い農地に出ました。

その向こうに立川崖線が見えます。

 

立川崖線の上に出るために、崖線に沿って弧を描くような道があるようです。

地図ではその道沿いに、農林総合研究センターの敷地内に池のような場所が描かれているので湧水を見ることができるかもしれないと期待しました。

 

立川市歴史民俗資料館をすぎると、そのあたりから上り坂になりました。

残念ながら農林研究センターは柵で囲まれているので中には入れなさそうです。

ところが、崖線に沿って小さな公園があり、なんと崖からの湧水がそのまま見ることができるようになっていました。

 

 

立川市富士見緑地」「平成13年3月 立川市環境部公園緑地課」という説明板がありました。

 本緑地は、多摩川とほぼ平行に繋がる立川崖線の一部として、立川市西部、昭島市との市今境に近い場所に位置しています。

 整備に当たりましては、立川崖線本来の植生に回復させるための「立川崖線の植生の保全と育成」また、湧水を活用することによる、豊かな水辺の生物環境の創出「湧水の保全と活用」、立川崖線の中を巡る園路の設定「新しい動線の設定」等を基本にいたしました。 

 

これもまた多摩川古来の崖線の緑を保存するための活動の一環でしょうか。

人知れず、こうした場所を守るために働いてくださる方々もまた地の塩のようですね。

 

雑木林を風が抜けていく音と水の音に、しばしそこに座って聞き入っていました。

 

地図にも載っていない湧水に出会えてその歴史を知ることができることは、ほんと、散歩の醍醐味です。

 

 

 

 

「水のあれこれ」まとめはこちら