散歩をする 350 大船渡線BRTで陸前高田へ

10時34分に気仙沼駅に到着し、次は盛(さかり)駅まで11時発の大船渡線BRT(バス・ラピッド・トランジット)に乗る予定です。

発車まで少し時間があるので、懐かしい気仙沼駅の周辺を少し歩こうかと思っていたのですが、待合室にある写真集に気づきました。

震災直後からの変化の写真集でした。

前回の気仙沼BRTそして、これから乗る大船渡BRT区間の地域の写真もありました。

 

気仙沼駅のかつての線路とホームが、BRT用に作り直されています。

11時の「快速BRT」が到着しました。乗客は私を含めて3人で出発しました。他の2人も旅人のようです。

 

気仙沼駅は小高い場所にあり、地図ではそこから気仙沼の海岸付近を通過するように見えました。途中で気仙沼湾を一望できるかと思っていましたが、まったく海は見えずに小高い場所のまま、新しく整備されたような道路へと入りました。「快速」なので、違う道を通ったのかもしれません。GPSで地図を追っていたのですが、見失いました。

 

桑折のあたりでは新しい家と街が広がっていました。

護岸工事がされた鹿折川を渡ると、桑折の対岸になるその左岸側は少し高くなっていて、以前の街が残っていました。

途中で真新しい高速道に入り、長いトンネルに入りました。

只越大橋を渡り、また2キロ近いトンネル内を走り、トンネルが終わったところで高速を降りて一般道に入りました。

「仙台河川国道」という表示がありました。

 

この辺りから美しい海が右手の下に見え始めました。

新しい堤防、漁港、バスが揺れる

美しい湾、白い堤防、高田の手前

陸前高田、黒瓦美しい

入江の入り口には高い堤防

「ここから過去の浸水区間」の表示がところどころにある。工場の屋根の高さぐらい

奇跡の一本松、堰、記念公園、高田松原、道の駅、人多い、山がきれい、広い水田地帯が海のそばまである

 

海が見えないほど高い堤防の内側に、東日本大震災津波伝承館と祈念公園があり、移植されたあの一本松が見えました。

気仙川の水を利用した水田地帯が広がり、今年も無事に収穫できた様子がわかります。

気仙川の河口には大きな水門ができていました。

このあたりは「仙台藩岩手県を代表とする防潮林であり、観光地にもなっていた高田松原」があったそうですから、水田地帯と松原、想像しただけでも美しい風景です。

この地域にとっては100年に一度どころか、千年かそれ以上の災害でその風景や生活が激変してしまったのですね。

 

伝承館にはけっこうな人が訪ねている様子が見えました。

途中下車したかったのですが、先を急ぎました。

 

コンクリートの堤防の内側は土手に作り変えられていて、芝でしょうか、緑色でした。

新しい街がおしゃれな感じでできつつありました。

真新しいバス停で、地元の方がお一人乗車されました。

堤防から少し離れたところに、窓枠が外された団地が一棟残っていました。

 

2011年当時、よく耳にした陸前高田病院が見え、バスはまた少し高い場所へと入りました。

沿道に明治時代からのぶどう園がありました。

 

少し山の中を走り、いよいよ大船渡の街に入ります。

 

 

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