散歩をする 357 八戸線で久慈へ

本八戸駅を7時25分発の久慈行きに乗る予定でしたが、馬淵大堰のすぐそばまで行けなかったので早く駅に着きました。

これなら1本前の鮫行きに乗ることができそうです。

 

地図で八戸線の線路を追っていた時に、目に入ったのが「鮫駅」でした。どんなところか歩いて見たいと思ったですが、久慈行きの列車は本数が少ないので途中下車は諦めていました。それが叶いそうです。

 

7時10分発の鮫行きは高校生でいっぱいで、中に通勤の人もちらほらと乗っていました。

どこでも朝の通学時間は静かです。

1970年代半ば、何をしたいのかよくわからないまま成績で高校も決められていく時代に入っていく中、私は電車通学をしたいと志望校を決めたら両親に却下されたのでした。

日本各地のいろいろな通勤通学の風景をみるのも散歩の醍醐味ですが、電車の中の高校生を見るとうらやましくなります。

 

朝日が入って眩しい中、列車が動き始めました。

馬淵川下流に広がる平地と反対側の高低差の大きい街並みとを見比べているうちに、もう一つの新井田川を超えました。川のそばの住宅街に接して大きな工場が建っているのが見えました。

陸奥湊駅のあたりからは左手に八戸の工業地帯と港が見えてきました。その次の白銀駅では、ドアが全て開いて、高校生の大半が下車しました。多勢ですが、下車するときの法則があるのか、粛々と列を作ってあっという間でした。

目の前は見上げるような坂道で、そこを登っていくようです。

 

海側が工業地帯や水産加工工場などの風景になり、鮫駅に到着しました。

駅の周辺を少し歩いてみましたが、なぜ「鮫」なのかわかりませんでした。

 

*久慈行きの八戸線で海岸線を走る*

 

7時43分、久慈行きの列車に乗りました。新しい車両で快適です。乗客も数えるほどしかいないので、海側の座席に座ることができました。

左手には穏やかで真っ青な太平洋が広がっています。

地図では、ここから久慈駅のあたりまでなだらかな海岸線が描かれていますが、どんな風景なのか楽しみです。

 

八戸線がぐいと弧を描くように曲がるあたりに、水産科学館が見えました。途中下車してみたかったのですが先を急ぎました。

 

水平線、日が翳り程よい明るさ

黒のトタン、陸奥白浜美しい、庭園

松原に遊歩道、切り通し

種差キャンプ場、沖にタンカーが見えた

静かな街、きっとどの家からも海が見えそう、浜ごとに駅

畑はある

金浜、林、沢

医療を受けるためにはいろいろな費用がかかる

大蛇(おおじゃ)駅、立派な家、意外に雨戸のある家が少ない

階上(はしかみ)、小高い、行き違い

地図にはないけれど小さな沢、コメを作るのにどれくらいの水が必要?

 

美しい海岸線の風景と、想像以上に落ち着いた街並みが沿線に見えました。

瓦が少なくて、トタン屋根が多かったのですが、真っ黒なトタン屋根が風景を引き立てていました。

 

乗客のほとんどが中高年の、おそらく地元の女性でした。

八戸まで直線距離だと数キロですが、この海岸線からは山道を越える必要がありそうです。

車社会の中で、通院や買い物に鉄道が必要な人がいることでしょう。

 

岩手県に入り、久慈駅へ*

 

階上駅を越えるとじきに岩手県に入りますが、地図で見ると県境を超えると地名ではなくまた「地割」の表示になるようです。

角の浜(かどのはま)駅、墓石も真っ黒、植木の道、岩手県に入る

水田!

水路、平内(ひらない)駅の手前、ここで高校生が下車

おそらく水田の跡

水門が見え、水田がある

種市(たねいち)駅、ひらけた市街地、川があったが沢のよう

土が黒い

玉川駅、水田、黄色い菊、沢の先に水田

宿戸(しゅくのへ)駅、斜面に畑

水田地帯、海岸、川!初めての鉄橋

陸中八木駅、漁港、白波、女性下車、東の方に高い波が見える

このあたりから波が荒い、小さな川、堤防と水門

有家(うげ)駅、サーフィンができそうな波、人を寄せ付けないような海岸が続く

陸中中野駅、山村地域特別対策事業食用菊、昭和55年の倉庫

トンネル、内陸へ

 

地図では似た海岸線だったのに、岩手県に入ると沢を利用した水田がちらほらと見え、そして鮫駅を出てから初めて川らしい川があり、鉄橋を渡りました。

この川はiPhoneのマップを最大に拡大しても河口部分しか描かれていないのですが、その次に流れているのが、有家駅陸中中野駅の間の有家川でした。

 

海岸線の風景もそれまでは穏やかな波と砂浜だったのに、このあたりからは荒波が海岸に打ち付けている風景です。

 

1980年(昭和55年)、このあたりの暮らしはどんな感じだったのでしょうか。

 

このあとしばらく内陸部を走り、いよいよ久慈駅に到着です。

川らしい川!

陸橋の付近、土砂崩れ、山あいを走る

また小さな川2本、沢と並走

林の中に家、

なぜ侍浜(さむらいはま)?尾根のような場所?女性が一人乗車

左手に高速道路、切り通し多い、トンネル

右手に市街地、真ん中に川

堤防が嵩上げ、水田! 山中に石積みの排水路

陸中夏井駅、水田、女性が走って乗車!セーフ!

あと6分で久慈、久慈も暖かい

 

陸中中野駅の後に見えたのが高家川で、侍浜駅を越えて市街地の中を流れていたのが鳥谷川で河口の湊町には西側からの久慈川も流れ込んでいるようです。

 

美しい風景が次々と変化する八戸線の車窓の散歩が終わり、9時2分に久慈駅に到着しました。

ここで、三陸鉄道に乗り継ぐまでの1時間半ほどを歩く予定です。

 

 

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