綾瀬川のそばを歩き始めたのは2017年で、堀切菖蒲園を訪ねた時だったと思い返しています。
玉川上水から都内の河川や水路に関心が出て、あちこちを歩き始めました。綾瀬駅の近くを流れ、東京拘置所のそばを流れて荒川に合流、その河口には運河や葛西臨海公園がある、ようやくそのあたりまで私の頭の中の地図が整理されたのでした。
その頃に、綾瀬川はどの辺りを流れているのだろうとMacの地図を拡大したり縮小したりして追った時に、水田地帯で直角に曲がる水路まで行き着きました。
たしかその時には「綾瀬川」と地図には表示されていたような気がしていました。
昨年8月ごろからMacの地図から忽然と河川名が消えたままになっているのですが、疑いもなくそこが綾瀬川の水源地だと思って、11月に出かけました。
数年来楽しみにしていた「綾瀬川の水源地を歩いた」と満足しました。
*綾瀬川の水源は別の場所だった件*
昨日の記事を書くにあたって、タイトルを「綾瀬川の水源地を歩き、氷川神社を訪ねる」にするつもりでした。
念のため綾瀬川を読みました。
「地理」を読み始めて、なんだか違和感がありました。
地図で確認すると、私が歩いた川の東側、あの伊奈町立図書館から下り坂になったところを流れる川の方が綾瀬川本流だったようです。
iPhoneの地図で河川名を確認すると、やはりそちら側に「綾瀬川」と表示されていました。
瓦葺懸樋跡は見沼代用水と綾瀬川が交差しているのですが、その200mほど上流で二つの川が合流しています。
綾瀬川より西側から流れてくる川の方がしばらく太い水色なので、そちらが綾瀬川本流だと思い込んでいました。
では私が喜こびに満ち溢れて歩いたあの小さな水路はなんというのかというと、「右岸が上尾市に変わるところで原市沼川を合わせる」(Wikipedia)とありますが、iPhoneの地図には何も表示されていません。
もう一度、当日撮った写真を見直しましたが、埼玉県立がんセンターの側で橋を渡った時に「川をきれいにしましょう」の表示板に「綾瀬川上流治水促進連絡協議会」と書かれた写真がありました。
地元ではここもやはり綾瀬川ということなのでしょうか。
*一つの川の流れを正確に知ることはなかなか大変*
今回あらためて綾瀬川について読み直して、もう一つ大きな勘違いを発見しました。
下流で「荒川に合流」しているものだと思い込んでいましたが、正解は以下の通りです。
確かに、河口付近まで荒川放水路と中川には分流堤が続き、新左近川の300mほど上流のところで初めて荒川と中川が合流しているのでした。
一本の川の流れひとつとっても正確に知るのは大変ですね。
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