まだまだ球磨川や八代の干拓地を歩きたいのですが、8時46分の鹿児島本線に乗りました。
昨日は大雨の中の車窓の風景でしたが、一旦雨が上がった中、干拓地の水田地帯をまっすぐに列車が進んで行きます。
先頭車両の窓を独占して、左右の田んぼを眺めました。
千丁駅前にも何か記念碑が見えました。開田記念でしょうか。
田植えや草刈りをしている方々のそばで、白鷺たちも餌を食べるのに忙しそうです。
半世紀前の倉敷の祖父母の水田では白鷺を見た記憶がないのですが、いつからこんなに水田と白鷺や青鷺の風景になったのでしょうか。
松橋駅の手前では蓮田がありましたが、ほとんど花が咲いていません。どうやらあちこち見に行く蓮の花とは違って食用かもしれません。
宇土駅を越えると、沼地に高架橋が通っています。いよいよ次に訪ねる計画の場所が近づいてきました。
9時20分、富合駅で下車して熊本市内まで路線バスに乗りました。
鹿児島本線の川尻駅と富合駅の間は、加瀬川、緑川そして浜戸川が複雑に流れこみその先に干拓地が広がっている場所です。
ここを見てみたいと思いました。
バスは旧国道3号線を中洲のような場所の街を走り、水量のある緑川橋を越え、加瀬川橋を越えて白壁の家や水路が残る川尻の街に入りました。熊本行きのバスは次々に人が乗りいつの間にかいっぱいになりました。
あっという間でしたが、列車からの風景とも違う大きな川に挟まれた街の風景でした。
*なぜ色の名前のついた川が多いのか*
大分から九州横断特急で阿蘇山を通過すると阿蘇山の北側からの黒川と南側からの白川が合流して、熊本城の近くを流れるのですが、こちらの川は緑川です。
熊本の川は色分けされたような名前なのかおもしろいですね。
Wikipediaに答えがありました。
黒川には「豊富な湧水源から出る清らかな流水という意味の白川に対し、火山灰を含む濁水という意味からきている」とあります。
阿蘇山の南側から流れてくる白川では、「水が澄みきってきれいな川」のイメージから命名されたとあります。湧水群があるかないかで同じような阿蘇山麓からの流れでも色の違いがあるのでしょうか。
不思議ですね。
それに対して緑川は、「紺碧の水面が美しい川」のイメージのようです。
どの川も阿蘇山麓が水源地なのですが、昔の人には色の違いがどのように見えていたのでしょうか。
あまり今まで川の名前と色について考えたことがなかったのですが、熊本を訪ねてから気になるようになりました。
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