いつも平常運転の年末年始なので、ブログも特に元旦だからと特別なことも書いていませんでした。
最近、より滑(なめ)らかに泳ぎたいなあと考えていたので、これは年頭の決意のような内容が書けそうです。
あ、試験を前にしている方には禁句の漢字ですけれど。
「滑らかな泳ぎ」というのは抵抗のない泳ぎであり空を飛んでいるような泳ぎかなと漠然と感じながら試行錯誤しています。
「水泳は誰にも伸びる余地のあるスポーツ」(野口智博氏)ですが、抵抗のない泳ぎに効果のある薬物はないので繰り返し繰り返し自分の泳ぎを掴むしかないですからね。
昨年の1月の大雪の日に久しぶりに長水路プールで泳いで以来、連続して泳ぎやすい長水路にはまっています。
50mをゆるゆると泳いでいる間に、「なんで滑らかという字は『骨』と『水(さんずい)』で作られているのだろう」と考えています。
検索したら「漢字文化資料館」というサイトにこんなことが書かれていました。
「滑(すべ)る」という漢字には、なぜ「骨」がついているのですか?
漢字の字源というのは、いつものことながら、諸説が入り交じっていてなかなかはっきりしたことの答えられないものです。ただ、この「滑」については、「骨」という字に「なめらか」という意味がある、という点で、多くの説が一致しているようです。それに、水を意味する「さんずい」がくっついたのがこの漢字だというわけです。
問題は、「骨」がどうして「なめらか」という意味を持つのか、という点です。いくつかの字書を調べてみると、「骨」とはもともと関節のことを表す漢字で、関節はなめらかに動くから、という説が有力ではあるようです。しかし、関節ではない部分の骨だってたくさんあるわけで、どうもこの説、すなおに納得するわけにはいかないようにも思います。
また、「骨」の字源については、「月(にくづき)」が含まれていることから、この字の本来の意味は、「骨付き肉」ならぬ「肉付き骨」なのだ、という説もあります。この説は、なかなかリアルでおもしろいのですが、「なめらか」との関係については答えてはくれません。
理由はどうあれ、「滑」に「骨」が含まれているのは、意味深ではあります。だって、華やかに水の上を「滑走」しようと、気持ちよく大空を「滑空」しようと、そこにあるのは常に「骨」なのだ、というのは、お正月に髑髏(どくろ)を掲げて歩いたという一休和尚も顔負けの冷徹な現実ではありませんか。
ちょっとシュールな解説ですが、私の疑問もあながち外れてはいなかったようです。
まあ漢字の由来はどうあれ今年もまた滑らかな泳ぎを追求しよう、と年頭のあいさつっぽく締めくくる予定でしたが、「滑」にはいろいろと意味があるようです。
*「滑っと」*
なぜ人に対して罪悪感を感じることもなく逃れながらもさまざまなことが急激に強行的に押し進めているという状況が多すぎて、さらに「丁寧な説明」と言いながらなんだか煙に巻かれたようなぬめっとした説明ばかり聞かされていると思うこの半年でした。
で「ぬめっと」を変換したら、「滑っと」なのですね。
「滑」には「ぬらくらと言い抜ける」「物がすべってとらえどころのないような仕方で事を行う」「秩序を乱す、混ぜ返しておどける」という意味もあるようです。
今年は二つの「滑」を考えていくことになりそうですが、どんな一年になることでしょうか。
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