ちょっと穏やかではないタイトルですね。
高校生まで生活した地域には自衛隊と米軍の基地と演習場がありました。演習の時期には、空砲でも「ド~ン」という音が聞こえて数キロ離れた学校や家の窓ガラスがビリビリと音をたてるくらいの迫力がありました。
時には「今日の演習は実弾」だとか「民家近くに落ちた不発弾処理」のお知らせとかあって、今考えれば非日常的な生活空間でした。
それで素人ながら今日のタイトルのような用語を耳にして育ったのですが、最近の世の中はこんな感じだなあと妄想している話です。
このところ政府の新しい方針とか対応が次から次へとニュースになるので、「それはどういう意味なのか」「それによって生活はどのように変化するのか」「メリットとデメリットは何か」と国民に考える暇も与えない作戦かのように感じるのですが、今までも選挙前というのはこういう雰囲気だったのか、それとも私があの日以来政治家の言葉にピリピリと神経を尖らせているからかはわかりませんが。
ただ、あの日以前もここ数年、「そんなことは無意味」と思われるような政策を世の中の反応を見るためにニュースにするかのようなことが多く、ああまた観測気球だろうと思っているといきなり実弾が飛んでくるので、ホント政策の決定過程って不思議なシステムですね。
あるいはもうその話はポシャったのだろうと安心していると、不発弾になってある日突然爆発の危険性が出てくるとか。
やっぱり、私の妄想だけではないですね。
*つじつまが合わないから強権的に実行される*
この一週間、「申請者が8000万人を超えました」「申請者が9000万人になりました」と、クリアランスセールのようなニュースが続きました。
ようやく期限の2月末が過ぎて、やれやれこれで静かに「自分の存在を証明するためのカード」の申請を考えられると安堵しています。
ただし、リスク分散のためにほんとうに健康保険証と紐付けしないようにできるのか、今までの民間のポイント会社に情報がいくシステムと完全に切り離したカードを作れるのか、そのあたりを確認したいのですが、役所の方々は今きっと対応に追われて青色吐息でしょうから事態が落ち着いてからにしようと思います。
慌てる理由はないですからね。
いまのところ理解できていないことは以下の点です。
・マイナンバーとマイナンバーカードは全く別の事業だとマイナンバーの制度づくりに関わった方の話を読んだが、それは実際にどういう意味なのか。
・マイナンバー制度は各自治体単位で管理され始めたものだったのに、なぜ管轄の異なる健康保険証や運転免許証までを強制的に紐付ける国全体のシステムになり、そこまで自治体の役所で対応しなければならなくなったのか。
・なぜマイナンバーカードをつくると2万ポイントをもらえるのか。対応しているポイントカードを持っていない場合は、そのためにポイントカードも作る必要があるのか。
・「一律給付金などを素早く行えるように」も目的の一つであったのなら、なぜ2万円の現金でなく民間のポイントになるのか。役所から2万円が振り込まれたほうがよっぽど「信用」できるのに、なぜ国家が民間会社のポイントを利用するのか。
・カードリーダーがなければ「自分を証明できない」カードとはそもそも身分証明書として使えないのではないか。
マイナンバーカードを実際に利用しての不具合の経験を最近耳にするようになりましたが、そのヒヤリハットともいえる声にどのように対応するかという視点が政府からは見えなくて、目標達成とかそのために激務をこなす自治体職員を「底力がある」と精神論で称賛するのは危ない方向だなあと思いますね。
少しでも失敗を認めると政権にとって瑕疵になるという雰囲気が強いのでしょうか。
むしろ不具合の存在を認めてどう対応するかを知らせてくださる方が、信用できると思うのですけれど。
2016年ごろのポイントの話が出た頃に発射されたのは空包でも観測気球でもなく、実弾が不発弾となって生活の中でジワリと危険な存在になっていたと感じるこの頃です。
*おまけ*
以前はスポーツでもスターターとして空包(発射音だけが出る弾薬)が使われていて、音だけで危険ではないと思っていたらそうでもないようです。
安全性
空包は近距離で射撃されると、しばしば死亡や重傷といった結果を招く。弾頭を持たないことから一見して無害と誤解される場合もあるが、実際には事故防止策が必要となる。
(Wikipedia「空包」)
あな、おそろしや。
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