生活のあれこれ 46 「十(とお)の災い」現代版

いろいろと世の中の暗闇が見えたこの2年ほど、その再発防止には世襲をさせない、議員の定年制や任期の制限が必要そう、政治家を本業や家業にしない社会が答えというあたりまできたというのに、なぜだか政治資金問題に矮小化されてしまっているように思える毎日。

 

与党からも野党からも、世襲制や定年、任期に制限をしようという声はかき消されてしまったのでしょうか。

みなさん、自分は政治家に相応しいという壮大な思い込みというよりは、うまみを手放したくないのでしょうね。

 

のらりくらりと滑っと、責任を逃れながら国民の目を逸らすのはうまい内閣ですね。

いつの間にか所得税減税の話にすり替わり、しかも納税者一人に対してでなく世帯人数で多くなるという不思議なシステムになり、それが選挙対策だと言われると今度は減税の給与明細への明記の義務づけをさせる。

一見、これも国民の反発を予想しながら、本当は消費税の議論から目を逸せる作戦なのだろうと読めるようになりました。

もともとは「計画以上に消費税をとり過ぎた」ことが発端の減税だったはずなのですけれどね。

 

で、政治資金問題と所得税減税の話で日々追われている後ろで、次々と実弾が投げ込まれていくようです。

「正常分娩」の保険適応とか、ライドシェアとか。

息つく暇もないほど、日常生活の根幹が次々と変えさせられそうになることに、「それはどういうことなのか」「メリットとデメリットは何か」を追うだけでいっぱい。

「それは誰が言い出して、誰々が関わっているのか、どのような議論の経緯があったのか」を知るまでには至らないうちに決まっている。

これも国民に考える暇も与えない作戦なのでしょうね。

 

そしてマイナンバーカードの迷走は内閣が吹っ飛んでもおかしくないほどの失政だと思うのですが、「救急車での利用」やら「iPhoneでも使える」とか次々とニュースにしていくのはなぜなのだろう。

 

 

今政府がすべきは、世襲と権力や富を一部に集中させない世の中の仕組みづくり、そして政策の失敗をきちんと認める政治のリスクマネージメントだと思うのですが。

 

 

 

*魔術師の十の災い*

 

この場面はどこかで見たような気がすると思ったら、旧約聖書出エジプト記の「十の災い」だとつながりました。

 

過酷な使役で自由を奪われていたエジプト国内のユダヤの民が、モーゼによってエジプトから出る話です。

 

ユダヤの民の計画を知ったエジプトのファアオは一層過酷な労働を課して逃げられないようにしていくのですが、ユダヤの民の強い気持ちは変わらず、ファラオはいったんはそれを認めます。

ところがかたくなな心のファラオはやはり奴隷を手放したくないと、魔術師を使ってエジプト脱出を邪魔しようとしました。

1. ナイル川の水を血に変える

2. 蛙を放つ

3. ぶよを放つ

4. 虻を放つ

5. 家畜に疫病を流行らせる

6. 腫れ物を生じさせる

7. 雹を降らせる

8. 蝗を放つ

9. 暗闇でエジプトを覆う

エジプトの魔術師に対してユダヤの民も立ち向かい自由への解放を求め続けましたが、それでもかたくななファラオの心が変わらなかったため、最後の災いが神によってもたらされたとあります。

10.長子を皆殺しにする

 

なんとも旧約聖書は残酷な話だと最初の頃は読んでいました。

そのうちに、自然現象を「奇跡」として利用する人(呪術)と、自然現象を観察をもとにとらえて対応する(科学)ことの対比だろうかと、この「十の災い」を読むようになりました。

 

最近は、権力を手放しなくないとかたくなになっている心から、一人一人が自由になるための試練ではないかと思えてきました。

そしておそらくそうとう何かに焦っているからこんな世の中の動きになるのだろうな、と。

 

 

次々と降りかかる災いの時代ですが、何がより世のため人の為になるのか、何がほんとうに後世には良いのか、普遍的な意味を持つことなのかあきらめずに考えるしかなさそうですね。

 

 

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