出エジプトの時代、どのようにユダヤの民は「自分たちが奴隷であり、自由へと解放されなければならない」ことに気づいたのでしょうか。
なんといっても紀元前12世紀ごろらしいですからね。今のようにすぐに情報を得られるわけでもないし、人権とか人類のためといった概念もない時代。
20代の頃に旧約聖書に出会った時には遠い古代の残酷な時代の話だと思っていたのに、いつの時代にも起こることを戒めたものだったことにようやく目が覚めました。だから聖書なのだと。
*ニュースのタイミングからその裏を追う*
目が覚めたものの、政治や経済の世界はつぎつぎとめくらましのように実弾が飛んでくるので何が起きているのかほんとついていけませんね。
ほんとうに専門性が確立されつつある分野だと、こんな雑な決め方や実生活への活用はしないですからね。
それでも「このタイミングが怪しいのかもしれない」とちょっと気にすることができるようになってきたかもしれません。
先日の「iPhoneにマイナンバーカード搭載」の話題もそうでした。
iPhoneにマイナカード搭載、岸田首相がアップルCEOとのテレビ会談で確認
(読売新聞、2024年5月30日)
デジタル庁は30日、マイナンバーカードの機能を来年から米アップル社のiPhone(アイフォーン)に搭載する予定だと発表した。岸田首相が同日、アップル社のティム・クック最高経営責任者(CEO)とテレビ会談を行い、機能搭載について確認した。搭載すればマイナカードを持ち歩く必要がなくなり、利便性が向上する。
米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を使うスマートフォンでは、昨年5月から導入されている。政府は国内で高いシェア(占有率)を持つアイフォーンにも搭載できるよう、アップル社と交渉を進めていた。
林官房長官は同日の記者会見で、「アイフォンユーザーにも利便性を享受できるようになる」と述べた。
(強調は引用者による)
今までだったら、強調した部分だけが頭の中に残って、「そういえばアップル社が機能搭載に合意をしていなかったのが、首相自らアップル社CEOとテレビ会談をするほどおおごとなことが解決したのか」ぐらいに理解していたと思います。
ところが翌日のニュースを読んで、ああ、となりました。
「マイナ法案改正案」が成立、スマホ搭載のマイナ保険証の医療機関での利用開始はiPhone搭載後の来年の春に
(TBS NEWS DEIG、2024年5月31日)
河野デジタル大臣は、来年の春にマイナンバーカードの機能をiPhoneに搭載でき次第、一部の医療機関では先行してスマートフォンを健康保険証としても利用できるようにすると表明しました。
マイナ保険証をはじめ、カードのすべての機能をスマートフォンに搭載できるようにするなどを盛り込んだマイナンバー法の改正案は、今日(31日)の参議院・本会議で成立しました。
河野デジタル大臣
「スマホ搭載の健康保険証の開始時期については来年春のiPhoneへの実装ができた後、速やかに一部の医療機関で先行して開始し、順次運用を拡大してまいります」
マイナンバーカードの機能は来年の春をめどにiPhoneに搭載される予定ですが、河野大臣は確定申告の期間である来年3月には「残念ながら間に合わない」と語っています。
(強調は引用者による)
なんだ、もう参議院で成立してしまっているではないですか。
じゃあ、前日の「首相がアップル社CEOにテレビ会談」はなんの意味があったのでしょう。
ところで衆議院を通過したのはいつだろうと、ニュースを読み返したら「5月27日、マイナンバーカード法等改正法案(改正マイナンバー法)が施行された」とありました。
マイナンバーカード、「かざし利用」に対応
(Impress Watch、2024年5月27日)
5月27日、マイナンバー法等改正法(改正マイナンバー法)が施行された。これにより、海外でマイナンバーカードを継続利用できるようになるほか、「かざし利用」などの新たな使い方が可能になる。(以下、略)
義務教育からのやり直しと言われればそうなのですが、参議院で成立する前に法律は施行されるものなのですね?
*この数日間のニュースの意味はなんだったのだろう*
それならなおさらすでにアンドロイドで可能なことを、あえてiPhoneの話題で大きくしなくても良さそうなのですけれどね。
せっかくすでに昨年5月からアンドロイドでマイナンバーカードを搭載できるようになっていたのですから、それこそスマホにマイナ保険証を入れた人で実証実験とやらをしてくれていたらよかったのに。
なぜ、「来春、一部の医療機関では先行してスマートフォンを健康保険証としても利用できるようにする」という段取りなのでしょう。
なんだか後手後手ですよね。
ちょっとニュースの読み方がわかってきました。
これもあの日以来、政治家や官僚などの名前をWikipediaで読み返して、「あの時代の変化は、こういう人間関係でできていたのか」が少しずつ見えてきたからかもしれません。
まあ暴君というのは、指摘されればされるほど、奴隷が逃げようとすればするほど心を頑なにさせていきますからね。
やんわりと事実を確認して、忍耐強く行くしかないですね。
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