今回の散歩でもっとも悩んだのが、五個荘を訪ねたあとどこへ向かうかという2日目午後の計画でした。まあ楽しい悩みでしたけれど。
ひとつの案は、琵琶湖沿岸の干拓地を歩こうかというものでした。
愛知(えち)川をたどると、河口付近の右岸に水路でぐるりと集落が囲まれた環濠集落のような場所があり、その名も「新海町」に目が止まりました。
琵琶湖の岸まで300mほどでしょうか。いつ頃の干拓で、どのような歴史があるのでしょう。
さらに西へ2kmほど、大同川右岸にも水路に囲まれた「栗見新田町」があり、その左岸が2020年に訪ねた大中(だいなか)地区です。
琵琶湖の干拓地を歩きつくしてみたい、無謀な計画がいくつもありますからね。
ただ、コミュニティバスの時間から今回は無理そうとなりました。ついつい干拓地を歩く時には気が大きくなってどこまでも歩けそうな計画になりやすく、バスがなければ歩けばいいじゃないかとも思ったのですが、さすがにお隣の大中地区をバスで訪ねたときの広大さがブレーキをかけてくれました。
では、五個荘の後どこへ行こうか。
そういえば、近江鉄道の五箇荘駅から近江八日市駅間はまだ乗ったことがなかったような気がします。
近江八日市駅の周囲を地図で見ると、その名も八日市清水のあたりで水路が扇状に分水されているように見える場所がありました。
ここを見てみよう。
そのあとどうするか。
西側にあの瀬戸内海の小島のように小高い場所が点在する中に水田地帯が開け、その水路が小高い場所との間を抜けるような場所に「岩倉コミュニティ水防センター」があるのを見つけました。
そうそうあの「隘路」はこういう場所も含まれるかもしれませんね。
山側から押し寄せてくる水が山に阻まれているようなイメージの場所です。
そこに水路が集まり、集落もある。
ぜひどんな場所なのか見てみたい。
近くにはバス停もあり、1時間に1本はバスもありそうです。
新幹線の線路から1.5kmぐらいの場所にあるこの場所の水の歴史が何かわかるかもしれません。
計画ができました。
ということで、今回は散歩の計画を立てる段階の葛藤の記録でした。
*おまけ*
最近、散歩の計画を立てるのが上手くなったと自画自賛したくなるのですが、むしろどの地域を歩いても圧倒される歴史、言いかえると生活の積み重ねがあるからですね。
「記録のあれこれ」まとめはこちら。