8月8日、テレビ画面に南海トラフ地震注意という文字スーパーが出ました。
そのうちに、日頃利用しているスーパーのお米の棚が空っぽになりました。
以来、現在に至るまでお米がありません。
ここ数年、私は炊飯器でご飯を炊くのをやめてパックご飯にしたので、まだパックご飯は手に入っています。ただ、最近は2割くらい値上がりしていますが。
以前からインバウンド客の急増でお米が足りないとか昨年の猛暑の影響のニュースもあったけれど、8月8日を境に今年はもうお米を買えないのでしょうか。
何が起きているのでしょう。
テレビではたまに「米が高い」「米がなくなった」というインタビューがニュースの添え物のように映されるだけで、なんだかもう不安や怒りを感じる気力もない雰囲気ですね。
スーパーで米の棚がガラガラ…ある店、ない店の違いは?
(日本農業新聞、2024年8月12日)
「スーパーで米の棚がガラガラだった」。本紙「農家の特報班」に、埼玉県の女性から、そんな報告が届いた。最寄りの店で米がなくなっていたが、近くの別の店には普通に米が売っていたという。「どうして米がある店とない店があるのか」という投稿者の質問の答えを求め、記者が実態を探った。
まず、記者は首都圏郊外のスーパー、ディスカウントストア、ドラッグストアに出向いて、売り場の状況を確認することにした。
7月下旬の調査で、対象地域にあったのは35チェーンの店舗。そのうち、米売り場の棚に空きが目立ったのは18店。ただ、そういう店でも、店頭に「入荷が不安定」「原料不足」といった表示があり、「1家族1点まで」など購入数量を制限しているところが5店あった。
仕入れ方に違い
投稿した女性の指摘通り、売り場の品揃えに差が生じていた。なぜこんな現象が起きるのか。記者は、大手米卸に取材した。
担当者は「23年産の米が足りないことが背景にある」と説明。高温障害などの影響で精米時の歩留まりが悪いことに加え、米の消費量が伸びて不足感が強まっているという。
品揃えの違いが生じているのは、「米の仕入れ方が関係している」と指摘する。小売店の米の仕入れは①事前に結び売買契約②必要に応じて買い付ける都度買いーに大別される。現在は不足感から「多くの米卸や集荷業者は、小売店と結んだ事前契約の数量を守るのが精いっぱい」と明かす。
都度買いに回る米が少なく、事前契約の比率が低い店ほど、仕入れが難しくなっているという。
苦しい安売り店
さらに、この担当者は「安さを売りにしたチェーンが苦戦している印象がある」と指摘。安く米を販売する店は、仕入れ側も安く抑える店が多いという。米卸から見ると「利益率が低いため、取引先として優先順位が低い」と担当者。卸の在庫が逼迫(ひっぱく)している際は「安定した価格で取引している店を優先せざるを得ず、安売り店には米が回らない」と解説する。
実際、記者の調査した棚の空きが目立ったチェーンも、安さを売りにした店が多かった。
一方、売り場に米を並べられている店でも実情は厳しいようだ。
記者が調査した店のうち、米売り場が充実していた大手スーパーの担当者は「バイヤーが各地から米をかき集めて売り場を保っている状態」と打ち明けた。
このスーパーで扱う米は、米卸との事前契約がほとんどだが、見込みより米が売れているとのことで、担当者は「契約で仕入れた米だけでは足りなくなっている」と説明。「主食だけに切らすわけにはいかないが、かなり厳しい」と苦悩する。
南海トラフ地震の臨時情報が発表された8日以降、備蓄のため食品を買い求める動きが広がり、米の在庫不足に拍車がかかる可能性もある。交流サイト(SNS)では米売り場の品薄を報告する投稿が相次ぐが、調査で明らかになったように、近隣の別の店では普通に米を置いている場合もある。焦らず冷静な対応が求められる。
私が利用しているのは安売り店ではなく都内に何店舗かある普通のスーパーですが、きっとバックヤードに本当にお米がないのでしょうね。
「近隣の別の店では普通に米を置いている場合もある」
いつもの夏なら探しに歩くのですが、連日猛暑日だとそれも身の危険を感じるようなリスクですからね。
そして今年のこの猛暑で、また来年の米不足が続くのでしょうか。
忍耐強く生きるしかない大半の生活者は「忘れたわけではなく」て、声をあげてもなんら変わらず権力者闘争に明け暮れる政治のシステムに諦めているのかもしれませんね。
「米がなければパスタを食べればいいじゃない」「米がなければ投資で稼げばいいじゃない」と言いかねない政府ですからね。
あの蘇我入鹿の首塚が田んぼに囲まれた栄枯盛衰の歴史は各地にあって、今の時代はそれに近いものが起きているのかなと、家にいるだけでも猛暑で溶けそうな頭で妄想するのでした。
今の国民の不満や恨みも地下に眠り、1000年後に田んぼの下から発掘されるかもしれませんね。
「米のあれこれ」まとめはこちら。
あの日(2022年7月8日)から考えたことのまとめはこちら。
骨太についてのまとめはこちら。
失敗とかリスクについてのまとめはこちら。