今回の散歩で最も悩んだのは、この長野駅から蓮(はちす)駅の区間の切符をどうするかということでした。
北陸新幹線開業に伴って長野駅から豊野駅はJRから第三セクターの北しなの線になり、豊野駅から飯山駅はJRです。
でも長野駅から飯山・越後川口方面へのJRの直通列車があるので、北しなの線のホームからJRの車両に乗ってそのまま乗り換えることもなく蓮(はちす)駅で下車できます。
2020年に飯山線で信濃川から千曲川へと長野まで行った時には1枚の連続切符だったような気がしたので、JR東日本の週末パスだったのかなと記録を読み返すとそれを使ったのは翌月でした。
この区間は第三セクターも含めて連続切符が可能かもしれないとみどりの窓口で確認したところ、やはり不可とわかりました。
もしかすると、2020年は北陸新幹線開業直後の特例の連続切符だったのか、それともICカードだったのか、記憶は曖昧です。
さあ、無人駅の蓮駅までのチケットをどうしましょうか。検索してみても駅にICカードリーダーはなさそうなのですが、ワンマンカーの車内でタッチできるのでしょうか?
よくわからないので、長野駅の券売機で購入するのが無難なようです。
長野駅で下車して一旦JRの改札を出たあと、となりの北しなの線の券売機に行きました。
ところが画面には「蓮駅」はなくて、この場合「JR線」の画面に切り替えてからの購入になるのに気づくまでしばらくかかりました。
そして北しなの線のホームに入るとJRの「越後川口行き」の車両ですから、地元の方には当たり前の風景でも初めてだといろいろ戸惑いますね。
*ICカードやネットでは対応できないあちこちにあるトラップ*
目的地からは別の地域の風景を楽しみながらぐるりと一筆書きの切符にしたり連続乗車券にすることも楽しみでしたが、新幹線開業で便利になるとJR在来線が第三セクターになってしまうので、この一筆書きにする計画も難易度があがってきました。
それでもICカードがあれば旧国鉄系の路線は全国津々浦々大丈夫ならいいのですが、これもまたトラップがあります。
東海道本線の熱海駅のように、列車は乗り換える必要もなくそのまま三島方面に行けるのに、JR東日本とJR東海とをまたぐとICカードが使えないというトラップです。
それを知らずに乗った人たちが下車する際の精算で長蛇の列になっているのを、同じようなトラップの駅で見たことがあります。その後の予定が大幅に変わりそうなので、あれは避けたいですね。
熱海駅の場合はJR東日本とJR東海をまたぐというのでなんとか理解できるのですが、JR飯田線豊橋駅から新城駅までは同じJR東海でしかも同じ県内だというのにICカードが使えなくなります。
この時には乗る直前に気づいたので改札を出て乗車券を購入したのですが、あのままもし無人駅で下車したらICカードの内容はどうなっていたのでしょう。けっこう大変そうです。
JR各社が往復乗車券と連続乗車券の発売を2026年3月に終了する理由にこう書かれていました。
終了の理由として、交通系ICカード等の全国的な普及や、乗車の都度インターネットで予約できるサービスの利用が増え、該当乗車券の発売枚数が減少していることを挙げている。
全国に網羅されていた鉄道を分割したことで良いことばかりではなかったことが、小さな矛盾になって鉄道を利用する側にはなんだかおかしいなと思うことがありますね。
もう一度、この歴史の行間を読み直さなければ。
またやり残した宿題が増えました。
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