予想外にゆったりと千曲川が流れる立ヶ花狭窄部からゆるやかに上り、替佐(かえさ)駅を過ぎるとさらに列車は高度が上がって千曲川を見下ろす風景になりました。
地図ではそこから3kmほどのところに小さな池が描かれ、細い水路が山裾沿いを通って蓮駅のさらに北側1kmぐらいのところで千曲川左岸の支流へ合流しています。
GPSをつけながらその場所を見逃さないように眺めていたのですが、背の高い夏草に囲まれて池も水路も全く見えませんでした。
蓮駅の手前に水路らしい場所が見えました。
そして朱色の鮮やかな屋根のお寺と蓮の葉が茂る池が見えて、蓮駅に到着しました。
私が下車したあと、運転士さんだけとなった飯山線を見送りました。
*蓮堰へ*
ホームに立っただけで良い香りがします。ひとつは蓮池の葉っぱの香りで、それ以外に千曲川の堤防との間に広がる稲の香りと、そして秋のさまざまな草花の香りでしょうか。
駅前の数軒の家の間を抜けて山の方へと歩き始めました。
人気のない場所を想像していましたが、車の往来はけっこうありました。
あと怖いのはスズメバチとクマに遭遇することでしょうか。それはどれくらいの確率だろう、引き返した方がいいかなと逡巡しながらも、やはり用水路や堰を見てみたいという気持ちが強くそのまま歩きました。
飯山線の上にかかる「蓮橋」を渡るとじきに水の音が聞こえてきて、山裾に沿って水路が見えました。
またしばらく歩くと、道路のそばに石碑が見えました。
作業場のような建物からラジオの声が聞こえてくるのですが、人の気配はありません。
その向こうにため池が見えました。
地図では蓮駅の西南300mほどのところに描かれているため池です。
「蓮用水土砂防事業竣工 記念碑」と比較的新しい石碑と、奥には彫られた字が少し削られ始めているのですがこの用水路の経緯が書かれているらしいもの、そして「湯殿山」と彫られたものがありました。
経緯が彫られた石碑に近づきたかったのですが、草むらでマダニは大丈夫かなと不安になりあきらめました。
まあ、確かに3つの石碑があることと、ため池と水路とその向こうに広がる田んぼをこの目で見ることができたのでよしとしましょう。
同じ道を引き返して、蓮駅の近くへと戻りました。
「散歩をする」まとめはこちら。
蓮についてのまとめはこちら。