まだ大統領ではない人に招待されたことが華々しくニュースになり、もやもやとしています。
それを褒め称えるようなコメント一色になるところがなんとも、現実社会の魑魅魍魎が息を吹き返す様子に見えました。
元首相のビデオメッセージがきっかけにもなったあの日(2022年7月8日)以来、アメリカ側にも多くの支援者がいたことを知り、嬉々として面会したのはその一人ではないですか。
であれば政治的というよりも、なんだか息を吹き返す動きなのだろうなと感じますよね。
でも、真正面からそういう批判は聞こえてこない。
つい3ヶ月ほど前には、2013年に自民党本部で安倍氏と旧統一教会会長が面会したとか、そのときに岸田前首相も同席したとか、でも官房副長官は「コメントを控える」といったまままたその話は立ち消えになっていましたね。
*「結婚移民」と「民族浄化」*
移民についてのまとめを作りながら久しぶりに「民族浄化」について考えているうちに、「あの日」以来知ることとなった合同結婚で韓国へ渡った日本人女性の生活を思い出しました。
検索すると、「あの日」以来の報道で「結婚移民」という表現で報道されているようです。
そうでした。80年代の「ちょっと警戒感を持った合同結婚式」のイメージでそれ以上考えることをしなかったのですが、「移民」ですね。
Wikipediaの世界平和統一家庭連合を読み返すと、こんなことが書かれていました。
統一教会の教義には、日本人女性をマインドコントロール(洗脳)し、韓国人男性を強制的に結婚させて韓国の血の入った子を産ませることで、「日本の穢れた血」を浄化するという教えもあり、「合同結婚式」(信者は「祝福」と呼ぶ)と呼ばれる教団内婚制をとり、教祖のインスピレーションに従って信者同士で結婚する。「合同結婚式」の参加費用でも日本人は差別されており、日本人は1人あたり50万円から150万円なのに対し、韓国人は5万円(25万ウォン)未満ほどだという。(1988年当時)
国際結婚というようりは、まさに「民族浄化」の考えではないですか。
1990年代に入って、エスニッククレンジング(民族浄化)という言葉を知ることになりました。私が一時期暮らしていた東南アジアの某地域も、少数民族など先住民の人たちがそれに近い恐怖をその国の政府から受けていたのでした。
民族の混住地域で、一般的には多民族が少数民族を抑圧、追放して、単一で「純粋な」地域を確保する行為。1992年3月から本格化したボスニア内戦で、言語や外観を同じくするムスリム、セルビア人、クロアチア人の3勢力が単一化を求めて凄惨な戦いを展開した。こうした行為は「強制収容所」の存在とともに、第二次世界大戦期のナチスによるホロコーストを思い起こさせるため、欧米のジャーナリズムが民族浄化の用語を頻繁に用いた。民族浄化の形態としては同化、強制移住、大量虐殺がある。(以下略)
(コトバンク、「山川世界史小辞典改訂新版」)
民族浄化というのは戦闘の激しい地域しか思い浮かばなかったのですが、同じ頃、平和な日本から「宗教」「国際結婚」と信じて渡った女性がたくさんいたことに気づかなかったのでした。
*なかなかこの問題が解決しない理由*
「移民」で検索していたら、「日本の少子化の改善し、労働人口を確保する解決策」という記事にこんな主張が。
第1段階:旧統一問題に根本からケリをつける
安倍晋三元首相の一派、その背後にいる日本本会議や旧統一教会的なイデオロギーを持つ人たちは、父系優先の古い家族観を持っている。また、その一部は国粋主義的に、移民受け入れに反対する勢力でもある。
まずは、岸田首相が党内の問題を含め、改めて旧統一協会問題に根本からケリをつけることだ。
今のところ、岸田首相は「多様性が尊重される包摂(ほうせつ)的な社会づくりに取り組む」と表明している。自民党内でも、安倍元首相が反対していた夫婦別姓の導入を目指す動きが活発化している。
また、岸田首相は2023年7月に「外国人と共生する社会」について前向きな発言をしており、移民政策にも比較的積極的な姿勢のようだ。
しかし、旧統一教会の入れ知恵に影響された安倍的な保守議員が議会にのさばっている限り、いつまで経っても現実的な議論ができない。旧統一教会とズブズブな自民党議員に引導を渡すのが、岸田首相の役割だ。
(ビジネス・ブレークスルー大学大学院、大前研一メソッド、2024年2月27日)(強調は引用者による)
あの自民党の政治資金問題が急に「派閥問題」にすり替わったり、6月に突然、経団連が夫婦別姓容認を推進するようになったのは、こういう背景もあるのですね。
自国のたくさんの女性が「結婚移民」という名の「民族浄化」の罠に陥っていても真正面から批判できず、統一教会の問題を自分たちの政局の切り札にする。
さらには新しい資本主義とかで移民政策を進めて、国民の生活の混乱には目もくれずに自分たちの利益を得るのに利用する。
「切り札」にしたい人が、今回の訪米の裏にはたくさんいることがなんとなく見えてきました。
ニュースを聞いていてももやもやしますよね。
ほんと政治の世界はねじれていますからね。
「旧統一教会の問題に根本からケリをつける」のであれば、「二度と政治の世界で利用されないようにする」方法を考えなければ。
まあ、政治家でい続けることで多大な利益と権力を得ることができる今のシステムをそれこそ根本から変えるしかないのですが、リスクマネージメントの通用しない政治経済の世界ですからね。
自分が生きてきた時代の責任として、目を離さずにいなければと改めて思ったのでした。
私は何物の奴隷にはならず、1人の国民として自立して生きていきたい。
それが人生の幸福だと思うこの頃です。
「鵺(ぬえ)のような」まとめはこちら。
あの日(2022年7月8日)から考えたことのまとめはこちら。
移民についてのまとめはこちら。
骨太についてのまとめはこちら。
失敗とかリスクについてのまとめはこちら。