深良用水特別展示室に満足し、こうした内容の資料がないかたずねたところ、すぐ近くの裾野市生涯学習センターなら何かあるかもしれないと教えていただきました。
国土交通省が発行した深良用水通水350年記念の資料がありましたが、残念ながら非売品のようです。「喉から手が出るほど欲しい」というのはこういう時に使う言葉だと思いながら、勧めてくださった「深良地区の文化財めぐり」を手に取ってみました。
2022年にふらりと歩いた用水沿いの水力発電所や堰、神社や道端の石碑などについての説明があります。
迷わず購入しました。
例えば発電所については、こう書かれていました。
7 第一・第二・第三発電所(須釜)
下穴口を出たところの堰から東京水力電気(東京発電)株式会社の送水管に取水された用水は第一発電所→第二発電所→第三発電所にて総出力5,150kwの電力を発電し、東京電燈の発電所を経て地域に供給されている。この発電所は第一・第二が大正11年(1922)11月に、第三が翌年に完成し、業務を開始するに至った。
深良用水が発電に利用されていたというのも訪ねてみて初めて知ったのですが、江戸時代に隧道を掘った方々も二百数十年後にそれが発電に使われるとは、想像もできないくらいの変化ですね。
そして何気ない風景の中に、その地域の歴史を知る手がかりがあることがこの冊子でわかりました。
またあの美しい田んぼと水路を訪ね歩きたいものです。
不思議ですね。小学生の頃、なぜ深良用水が記憶に深く残り、数十年してその地を訪ねようと思ったのでしょう。
そして各地の水路や川を訪ね歩くようになって、祖父母の田んぼや用水路への郷愁とともに、もしかしたらこの深良用水も原点のひとつのように思えてきました。
小学生の頃に「なんで勉強するのだろう」と思いつつ覚えたことが、時を経て初めて「歴史」とか「文化財」の意味となっていく。
そんなことを思うようになりました。
深良用水について書いた記事がたまってきたので、まとめておこうと思います。
<2019年>
<2022年>
<2025年>
「記憶についてのあれこれ」まとめはこちら。